2017年

6月

08日

名画座の愉しみ―ゴダール2本

以前ほど頻繁に映画館に足を運ぶことはなくなりましたが、やはり映画は映画館で観たいものです。

シネコンの大画面、大音響も悪くはありませんが、いわゆる名画座がふさわしい映画というものもあります。

先日、早稲田松竹でゴダールの初期の作品2本を観てきました。

「はなればなれに」と「女は女である」。何度も観ているのに、観るたびにヌーベル・バーグの映像のみずみずしさに、そしてアンナ・カリーナの可憐さに心を奪われます。可憐さに潜むしたたかさに。

 

2017年

5月

10日

「ネコBOOK・イヌBOOK」展

 

さすが、はたこうしろうさん!

なんてカッコいいのでしょう!

本の中から蛇腹式に折り畳まれたネコやイヌが出てきます。

 

福生駅西口の人気洋菓子店カフェ・ドゥ・ジャルダンの店内にあるギャラリー・オルタンシアでの展示です。(6月11日まで)

ネコやイヌがお店に並ぶおいしそうなケーキにつられて本の中からついふらふらとでてきたのでしょうか。

 

詳細はこちらへ。

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2017年

4月

17日

「太陽と月」出版予告展示会

福生のギャラリー・オルタンシアでの展示は、マレーク・ベロニカさんの原画展が大好評にうちに終了し、「太陽と月」展が始まりました。

 

当初は、この展示会で、先行して新刊の「太陽と月」を販売しようと目論んでいましたが、間に合いませんでした。

 

インドのチェンナイ港で船積みの予定がストライやらなにやらで遅れてしまい、東京港に到着するのが5月中旬ころになってしまいそうです。発売開始は、5月末~6月初めでしょうか。

 

そこで、今回の展示会は、「太陽と月」の出版予告という趣です。

実物見本が展示されていますので、ぜひ、手に取っていただきたいです。

品切れ中の「夜の木」も数冊ですが、「世界のはじまり」とともに

特別に展示、販売しています。

4月30日までです。

詳細はこちらへ

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2017年

3月

15日

『太陽と月』予告その2

2月の中旬から下旬にかけて南インドを旅してきました。チェンナイ(旧マドラス)のターラー・ブックスを訪ねるのが主な目的ではありましたが、ついでにケーララ州まで足をのばし、南インドを堪能してきました。

 

さて、『太陽と月』です。この本の制作の進行を確認するためにターラー・ブックスに行ったのですが、すべて順調に進んでいて、一安心。

 

この本の企画者、ギーターさんにもいろいろと話を聞くことができました。また、制作責任者のアルムガムさんにも印刷・製本工房を案内してもらい、お宅で夕食までごちそうになってしまいました。

 

工房では、シルクスクリーン印刷はほぼ終了し、製本にかかっていました。まだ表紙のついていない状態の日本語版『太陽と月』が積みあがっているのを目にして、嬉しくなりました。前回、4年前に、この工房を訪れたときは、日本語版『夜の木』の第2刷を印刷しているところでした。前回同様に、アルムガムさんは、庭のヤシの木がココナッツの実を取ってきて、そのジュースをふるまってくれました。

 

『太陽と月』は、10人の民俗画アーティストによる競演ともいうべき画期的な絵本です。

先行して製本した日本語版を1冊いただいてきました。

この一行がぐっときます。

「太陽は生命をもたらし、月は時をきざむ」

 

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2017年

3月

06日

西荻で「夜の木」展

中央線の西荻駅南口のユニークな本屋さん信愛書店にて「夜の木」展が開催されます。

(3月18日から24日まで。)

 

大判のシルクスクリーン作品(「夜の木」と「世界のはじまり」)が展示され、書籍も販売されます。

インドから帰ってきたタムラ堂のトークもあります(3月18日)。

 

トークでは、5月に発売予定の「太陽と月」のお披露目もしたいと思っています。

詳しくはこちらへ

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2017年

3月

06日

湯沢の全国童画展が今面白い!

新潟県の越後湯沢といえば、川端康成の「雪国」の舞台として有名ですが、今はスキー客で賑わっています。

 

この町が主催する童画展のことは、あまり知られていないかも知れませんが、なかなか面白いです。審査員としてかかわっているからというわけではありませんが、童画コンクールとしてレベルが高いです。今回で21回です。

 

先週の土曜日、授賞式に参加してきましたが、今回の大賞は、マレーシアからの留学生のリーさん。とってもチャーミングな若い女性です。彼女の作品は、実に魅力的で、これからの活躍が楽しみです。

個人的にはぜひ絵本に挑戦してほしいと思います。

 

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2017年

2月

28日

「ラチとらいおん」の楽しい十二か月

ハンガリーを代表する絵本画家のマレーク・ベロニカさんとはお仕事をご一緒した縁で、今では家族ぐるみのお付き合いをさせていただいています。

 

それにしても、黒い表紙の小さな絵本「ラチとらいおん」は、なんて魅力的な作品なのでしょう。長い間たくさんの子どもたちを力づけています。

 

この絵本の原画が展示できたらと思い、相談してみたところ、原画はすべて、ずいぶん前にハンガリーの出版社が紛失していまったとのことでした。悲しそうな表情のベロニカさんの言葉に思わず絶句。そんなことがあるのですね。

 

そこで、ベロニカさんからの提案は、

カレンダー用に描き下した原画がたくさんあるから

それを展示するというのはどう?というものでした。

ということで今回の展示が実現したわけです。

 

お会いした時に、ハンガリーの現政権に対する激しい批判を思わず口にして

あ、こめんなさい、と辛そうに謝っていたベロニカさん。

今ここに展示されている、楽しそうに遊ぶラチとらいおんを前にして

胸がいっぱいになりました。

 

展示の詳細はこちらへ

 

 

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2017年

1月

24日

木と漆 うつわ展

青梅で活動しているまりも屋さんの展示が始まりました。

 

日常使いの漆の器が中心です。

木地から漆まですべてを一人で仕上げている器は、手にやさしくなじみ、また漆を通して見え隠れする木目の美しさが心に響きます。

 

展示は、2017年1月24日から2月26日まで、カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店内のギャラリー・オルタンシアにて。

10時~19時

定休日・月曜、第2,4火曜

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2017年

1月

12日

「太陽と月」予告その1

新しい年を迎え、新刊のお知らせができるのは、大変うれしいことです。

インドのハンドメイド絵本「太陽と月」です。

インドの先住民族の10人のアーティストが、それぞれの民族の神話的、宇宙的な世界を独特のスタイルで描く画期的な絵本です。

「夜の木」や「世界のはじまり」と同様に、手製の紙にシルクスクリーン印刷、製本も手製本です。

現在、南インドの工房で製作中です。

発売は今年の5月頃になりそうです。お楽しみに。

 

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2017年

1月

02日

まずは神頼み…でしょうか。

明けましておめでとうございます。

 

元旦は、連年通り、井の頭池の島にある弁財天へ初詣にと向かったところ、参拝しようとする人たちの長蛇の列! こんなに多くの人が並んでいるのは初めての光景でした。 諦めて、ぶらぶらと武蔵野八幡宮まで歩いていくと、なんと、八幡様はさらにながーい列が…。

結局、また明日来てみましょう、ということになりました。

 

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2016年

12月

20日

今年の展示会の締めくくりは門前仲町で

今年は、ずいぶんいろんな場所で「夜の木」と「世界のはじまり」の展示会を開催していただきました。

 

OUTBOUND(東京・吉祥寺)、アルトスブックストア(松江)、誠光社(京都)、アルチヴァンド(東京、渋谷)、カフェドグラス(岡山)、蔦屋書店熊本三年坂(熊本)、READAN DEAT(広島)、そして、締めくくりは、東京、門前仲町のユニークなスペース、chaabee (チャービー)での展示です。

 

よろしければ、どうぞ足を運んでみてください。こちらでオープンの日時を確認してからお出かけください。

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2016年

12月

19日

葉山から稲村ケ崎へ

昨日は、神奈川県立近代美術館葉山館で谷川晃一・宮迫千鶴展「陽光礼賛」を観ました。

海辺の美術館の周りには光があふれ「陽光礼賛」にふさわしい空気感に満ちていました。

お二人の自由でプリミティブな造形や色彩に心が解放されていく気分を味わいました。

 

そのあと、きらきら輝く海を眺めながら海岸通りを稲村ケ崎へ。

絵本原画が展示されている故伊藤正道くんのアトリエ giogio factory を訪ねました。

海と空と山に囲まれたこの場所で正道くんの作品を見ていると胸がいっぱいになりました。

初めて正道くんにあったのは、彼がまだ中学生のころだったと記憶しています。

 

宮迫さんも、正道くんも透明な存在となってきらめきながら海の光の中を漂っているような、そんな気がしてくる、美しい海でした。

 

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2016年

12月

17日

和光大学で講義をしました。

 

12月16日、町田市にある和光大学で講義をしてきました。

芸術学科のクリエイティブ特別講義ということで、各業界で仕事をしているゲストが

作品や仕事について語るという講義の1回を依頼されたのです。

 

「タムラ堂の本づくりについて」という講義内容で、『夜の木』を中心に、

インドのハンドメイド絵本の制作過程や、ゴンド・アートなどについて、

画像や映像を交えて、1時間半ほど話しました。

 

80人ほどの若者を前にして、話をするのは、慣れないことで

緊張しましたが、話すことによって、新たなことに気が付くこともあり、

なかなか刺激的な時間でした。

拙い授業に最後まで付き合ってくださった学生諸君に感謝します。

 

今月は、もう一件、取材を受ける予定があり、新刊の作業も大詰めで

慌ただしい年末です。

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2016年

11月

28日

『夜の木』広島へ

広島に素敵なお店があります。

READAN DEAT 。

本とうつわのお店です。

そこで、my tree という展示会が

開催されています。

(2016.11.23~12.5)

http://readan-deat.com/2016/11/my-tree/

 

広島の tenten houseさんの「夜の木」のイメージによる手織りのストールの受注会と『夜の木』のシルクスクリーン作品展です。

 

ストールは、風通(ふうとう)という菱形模様を配置した

赤黒、白黒の大判ストール2種類、

レース状に編まれたストールが黒と紫の2種類とのことです。

 

こんな風に、「夜の木」が広がっていくのは大きな喜びです。

モノづくりをしている作家さんたちに「夜の木」のイメージで

作品をつくってもらい、それを一同に集め、展覧会ができたら…、

などと勝手に妄想しています。

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2016年

11月

12日

『雪がふっている』が似合う季節に

今年も『雪がふっている』が似合う季節になってきました。

ご購入してくださった方からの

大変うれしいメッセージをいただきました。

ご紹介します。

 

「雪がふっている」を拝読し、作者の遊び心と共に、

発行に関わった方々の、読者ひとりひとりが持つ想像力への信頼と、

その根っこにあるよろこびへの共有を

うながすような優しさを感じ、とても楽しめました。

造本・装丁も美しく、手にするうれしさがあふれる本でした。

これから、大事な人と共に楽しみたいと思います。

(京都市、Kさん)

 

このちょっと不思議な小さい本が、想像力を広げて読んでくださる方の

手元に届くことは何と嬉しいことでしょう!

本の内容説明はこちらへ

 

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2016年

10月

18日

宇田川新聞さんの木版画展

版画を制作するということは、直接、手(筆)で描くのと違い、どうしても不自由さがつきまとうものです。だからこそ出来上がった作品が思わぬ力強さを発するのだろうと思います。

特に、木版画は、彫刻刀による力技という側面があり、そこには潔さというのでしょうか、シャープな線や面のパワーを感じることが多いような気がします。

 

ところが、宇田川新聞さんの木版画は、いささか趣を異にします。それが面白いのです。ゆったりとした心地よさが作品に漂っています。レトロっぽいとカワイイとか言ってしまっては、なんだか勿体ないと思うのです。おかしみを湛え、時には寂しさをも感じさせる宇田川さんの作品には、

静かな抒情とも言える味わいがあります。

 

福生のギャラリー・オルタンシアにて

宇田川新聞 木版画展~ノスタルジックな日々~

が始まりました。

2016年10月18日より11月27日までです。

詳細はこちらへ。

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2016年

10月

07日

クエイ兄弟はやっぱり凄い

 

秋晴れの美しい日に、葉山の神奈川県立近代美術館に行ってきました。

 

クエイ兄弟の展覧会です。

かつて映画「ストリート・オブ・クロコダイル」で受けた衝撃の痕跡は、ずっと心の奥にくすぶっていたわけですが、今回、クエイ兄弟(かつては、ブラザース・クエイと言っていたように記憶しています)の作品世界に改めて触れて、心が震えるような感動が蘇りました。

 

彼らの作品は人形アニメーションしか知りませんでしたが、舞台美術やミュージックビデオやコマーシャルフィルムなど幅広い活動が紹介されていて、興味深い展示でした。

 

でも、でも、やっぱり「ストリート・オブ・クロコダイル」、それと「シュバンクマイエルの部屋」。そこに心は戻っていきます。

 

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2016年

9月

15日

タムラ堂のうつわ・新作

ひさびさにタムラ堂のうつわの新作をご紹介します。

練り込みのうつわに面白い文様が出ました。

墨流しのような感じでもあり、抽象表現主義の絵画のようでもあり…。

いろいろな形が見えてきます。

中に立ててあるのは、我が家で愛用している須田二朗さん作の木べら等、

カトラリーシリーズ。

他にもいくつかUPしました。こちらへ

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2016年

9月

13日

夏の終わりのタムラ農園

大変な夏でした。特に農作業をする人にとっては。猛暑の次は、台風、強風に大雨。

 

そんな悪環境の中でも、元気いっぱいに育ったのがカボチャです。何も手をかけなかったのに、狭い畑の中を我が物顔につるを伸ばし、縦横無尽に葉をひろげ、所せましと黄色い花を咲かせ、気が付いたら大きなカボチャの実がごろごろと実っていました。その生命力には脱帽です。

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2016年

9月

05日

夏の終わりに駆け込みで2つの展覧会へ

 

夏の終わりに、終了間際の展覧会に行きました。

両方とも目黒近辺の美術館で、ともに「子どもへの眼差し」とをテーマにした展示でした。

 

庭園美術館の「こどもとファッション―小さい人たちへの眼差し」では、子供服というものが生まれてくる歴史的・社会的背景に目を向けながら、子供服の変遷をたどる興味深い展示でした。

 

一方、目黒区美術館の「童画の国から―物語・子ども・夢」では、武井武雄、初山滋、そして秋岡芳夫の作品(原画)が数多く展示されていて、「子どものまなざし」「子どもへのまなざし」を改めて考えさせられました。

 

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2016年

8月

30日

堀川理万子さんのオブジェが面白い!

ギャラリー・オルタンシア(福生)で堀川理万子さんの作品展がスタートしました。

画家、絵本作家として活躍されている堀川理万子さんが取り組んだ立体作品(オブジェ)を

展示しています。

「本」の世界を陶磁のオブジェとして表現したユニークな作品たちには、

思わず笑ってしまうようなユーモアのセンスも光ります。

ポットにしても、ブロンズ作品にしても、絵画作品とは一味違う、

不思議な魅力にあふれ、いつまでも眺めていたい気持ちになります。

 

ギャラリー ・オルタンシア

(カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店内)

        tel. 042-553-7737

期間・2016年8月30日~10月16

   午前10時~午後7時

       (毎月曜と第2、第4火曜日 休み)

 

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2016年

8月

10日

「夜の木」熊本へ

暑い日が続いていますが、「夜の木」と「世界のはじまり」シルクスクリーン作品展は、ついに熊本まで出かけていきました。。

 

今年リニューアルオープンした蔦屋書店熊本三年坂の地下イベントスペースにて展示が始まりました。(~8/31)

 

お近くの方、ぜひお立ち寄りください。

 

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2016年

8月

07日

インド発、驚きのブロックプリント本

7月末に、Bunkamuraミュージアムのトワル・ド・ジュイ展にすべりこみで行ってきました。

 

フランドルのタピスリーやインド更紗の影響を受けて、1819世紀にフランスで発展したいわゆる西洋更紗、トワル・ド・ジュイの展示はなかなか面白かったです。

 

個人的には後期の銅版画によるプリント柄よりも、インドのブロックプリント(木版画によるプリント)との影響関係に興味を持ちました。それがウィリアム・モリスなどアーツ&クラフツのテキスタイルへと繋がっていく流れもなるほどという感じでした。

 

以前、インドのターラー・ブックスのギーターさんが目を輝かせながら、

「今、ブロック・プリントの絵本を企画しているのよ」と言っていました。

果たしてどんなものだろうと気になっていましたが、

先日、驚くべき本(?)が届きました。

 

 インドの伝統的なブロック・プリントの職人によるプリントの布作品を

観音開きのようなスタイルの「本」に加工したものです。

果たしてこれが本なのか。

 ターラー・ブックスの自由な発想にはいつも驚かされます。

 

このブロック・プリントは、トワル・ド・ジュイに影響を与えた

装飾的なインド更紗というよりは、

むしろ民間信仰の信仰の対象になっているような、

土着的な香りのするものです。

 

森の地母神ともいうべき女神 Mother Godessへ祈りを

捧げることの大切さを訴える絵物語となっています。

とにかくすごいです。

 

興味のある方はぜひメイキング映像をご覧あれ。

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2016年

7月

27日

ルバーブのタルト

今年はなぜか畑のルバーブの勢いが素晴らしく、ひたすらジャムを煮ていますが、それでも使いきれないくらいです。

 

そしたら、なんと吉祥寺の洋菓子店、A.K Laboさんでわがルバーブを使って商品にしてくれました。写真のタルトです。お店では好評だそうです。生産者としては嬉しいですね。もちろん無農薬、有機栽培です。

 

ルバーブはそもそも寒冷地のものですが、東京でもしっかり育ちます。ただ、赤いルバーブはなかなか栽培が難しく、いろいろと試していますが、今のところグリーンのものが主です。

 

一見するとフキに似ていますが、全く違うものです。何とも言えない酸味が、病みつきになりますよ。

 

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2016年

7月

13日

阿部修二作品展

ギャラリーオルタンシア(福生)で、

阿部修二作品展 「PARIS 夢の軌跡」が始まりました。

 

パリの街を彷徨した夢のような軌跡を

モノクロームの写真でとらえた不思議な世界です。

パリでも高い評価を得た阿部さんの写真は、

写真というよりも絵画、もしくは版画のようです。

神秘的で詩的な繊細さに満ち溢れています。

 

ギャラリー ・オルタンシア

(カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店内)

        tel. 042-553-7737

期間・2016年7月13日~8月21

   午前10時~午後7時

       (毎月曜と第2、第4火曜日 休み)

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2016年

7月

03日

「夜の木」の旅は続きます

 

渋谷のアルチヴァンドでの「夜の木」「世界のはじまり」シルクスクリーン作品展が

6月26日に終了しました。

たくさんの方に楽しんでいただきました。有難うございました。

 

これまで「夜の木」はいろいろな場所を旅してきました。

今年の春以降でも、東京、京都、松江、岡山、そして再び東京で展示会が催されました。

「夜の木」に導かれて、素敵な出会いがいくつもありました。

最近では「世界のはじまり」という力強い旅の仲間が加わり、

のんびりと楽しい旅をつづけています。

 

そして、さらに、今年の8月には、熊本へと向かいます。

蔦屋書店熊本三年坂で「夜の木」「世界のはじまり」シルクスクリーン作品展が

開催されます。(8/1~8/31)

詳細は改めてお知らせします。お楽しみに。

 

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2016年

7月

01日

夜、ジャムを煮る

夜になるとジャムを煮る日々が続いています。

少し前までは、梅のジャムを煮ていました。梅の木から落ちた熟した実を拾い集め、果肉を砂糖で煮詰めます。砂糖は、カフェ・ドゥ・ジャルダンの村山シェフおすすめの種子島産の洗双糖を使用。隠し味として自家製の梅酒を少し加えます。台所に甘酸っぱい香りが充満し、うっとり。

 

梅の季節が終わり、今は、もっぱら自家栽培のルバーブを煮ています。時折、ラズベリーも加えて変化をつけたりします。

 

夜中にジャムを煮ている時間は、至福の時かもしれません。

家人からは「逃避」と言われています。きっとそうでしょう。でも、何からの逃避? 現実からの逃避? いずれにしても、自分自身から逃避することは叶いませんね。

 

増えていくジャムの瓶を並べて、ウォーホルみたいだ、なんてね。

 

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2016年

6月

21日

オルタンシアとアナベル

 

福生のギャラリー・オルタンシアがある洋菓子店カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店の入り口では、今、真っ白なアナベルが美しく咲き、お客様をお出迎えしています。

 

アナベルはアジサイの一種です。ギャラリーの名前、オルタンシアはフランス語でアジサイのこと。そうです、これから名づけました。

 

ギャラリー・オルタンシアでは、今、ささめやゆきさんの版画展を開催中です(~7月10日)。たくさんの方に楽しんでいただいております。ぜひお立ち寄りください。

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2016年

6月

11日

渋谷アルチヴァンドの「夜の木」「世界のはじまり」展

 

「夜の木」の第5刷と「世界のはじまり」の出版を記念してスタートした

シルクスクリーン作品展が、松江、京都、岡山をめぐり、東京に戻ってきました。

渋谷の神山町にある素敵なお店、アルチヴァンドで開催されています。

坂の上り口にひっそりと佇む隠れ家的な、わくわくするような空間です。

国内外の選び抜かれた生活道具と「夜の木」と「世界のはじまり」のシルクスクリーン作品が

絶妙なハーモニーを奏でています。

すばらしい旅をしてきてた作品たちが、このお店にたどり着いたことを喜びたいと思います。

展示は、6月11日から26日までです。

アルチヴァンド 渋谷区神山町41-5 tel. 03-5738-7253

 

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2016年

6月

01日

京都水族館

京都で少し時間があったので、水族館に行ってみました。

 

ゆらゆら揺れるクラゲを眺めてぼんやりと過ごしました。やはりクラゲに癒されるというのは本当ですね。最近はクラゲに力を入れている水族館も多いらしいですが、やっぱりね。

 

でも、この水族館の眼玉は、オオサンショウウオらしいです。なんとも地味な生き物ですが、妙に人の心をとらえる力を持っているようです。そんな気がします。

井伏鱒二の『山椒魚』のイメージよりは、もっとのんびりしている印象をうけました。

「かわいい!」といっている女子がいたのには驚きました。

ぬいぐるみも人気だそうです。本当だろうか?  これはぬいぐるみ。

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2016年

5月

31日

京都のサラ・ムーン展

岡山に行く途中で京都に寄りました。

お目当ては、サラ・ムーンの写真展です。

サラ・ムーンといえば、モデルとして活躍した後、写真家になった人ですが、かつて『赤ずきんちゃん』の写真絵本を見て衝撃を受けて以来、ずっと気になっていました。

今回、それが「黒ずきんちゃん」という作品になって映像作品とともに展示されていました。実に、妖しいというか、かなりアブナイ感じの作品です。

 

この展覧会を開催している何必館・京都現代美術館というのが、実に驚くべきところです。祇園の繁華な街並みに、そこだけ異質な空間がぽっかりと空いているような不思議な場所です。

サラ・ムーンの幻想的とも言える作品世界に浸りきった後、華やかな通りに出たとたんに、夢から覚めたような気分でした。

 

 

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2016年

5月

30日

「夜の木」の旅、岡山編

「夜の木」の旅は、今回は、岡山のカフェドグラス921ギャラリーです。

こんな風に、「夜の木」に導かれて思いもよらなかった場所へ旅ができるのは

嬉しい限りです。

うっとりするような気持ちの良い空間で、素敵な方たちと出会うことができました。

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2016年

5月

25日

ささめやさんの版画展

福生のギャラリー・オルタンシアでの次の展示が始まりました。

ささめやゆきさんの版画(リノカット)展です。

どこかノスタルジックで、ユーモラスで、ちょっとさびしさが漂う、そんなささめやさんの版画作品を福生で展示できるのは大きな喜びです。

 

2016年5月25日~7月10日

ギャラリー・オルタンシア

カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店内

http://www.cafe-du-jardin.com/

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2016年

5月

16日

次の展示会は岡山です

「夜の木」の第5刷が日本に到着してからの怒涛の日々も

そろそろ落ち着きつつあります。

 

出荷作業に加え、相次ぐ展示会で、てんてこ舞いでした。

京都の誠光社、松江のアルトス・ブックストア、東京吉祥寺のOUTBOUND、

それぞれ盛り上がり、皆さんに楽しんでいただけたようで大変嬉しく思っています。

 

そして、次の展示会は、岡山(赤磐市)のカフェドグラス 921ギャラリーです。

2016年5月28日~6月5日。

「夜の木」と「世界のはじまり」のシルクスクリーン作品が展示されます。

それと、古材による額装を手掛けていただいたMOBLEY WORKSの作品も

展示販売されます。素敵な展示になりそうで楽しみです。

 

タムラ堂も初日(28日)には在廊し、18時からトークを予定しています。

お近くの方、よろしければぜひご参加ください。

 

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2016年

4月

22日

京都、誠光社での展示会

京都の書店、誠光社での展示に立ち会ってきました。「夜の木」と「世界のはじまり」のシルクスクリーン作品展です。お店の奥まったところの壁面がギャラリースペースになっていて、良い感じのコーナーになっています。

 

誠光社は、あの恵文社一乗寺店に比べれば、かなりこじんまりとした本屋さんですが、棚の前で熱心に本を眺めているお客さんの姿が絶えることなく、ある意味で、理想的なセレクト本屋かも知れません。

この場所で展示会ができるのは嬉しいことです。

 

今回は、少しばかり本屋めぐりをしました。それにしても、京都の本屋さんは面白い! 

三月書房、ホホホ座、恵文社一乗寺店など、あ~、いくら時間があっても足りませんね。

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2016年

3月

13日

ロベール・クートラス展に行きました。

ロベール・クートラス展~僕は小さな黄金の手を探す~が始まりました。

早速、オープニングに行ってきました。

三島駅からシャトルバスで25分。ちょっと遠いですが、遠足気分でした。

クートラスの作品は、これまでもギャラリーSUや松濤美術館などで目にしてきました。また、パリ郊外の岸真理子さんのお宅の壁にさり気なく掛けられているたくさんの作品も見せていただく機会がありました。でも、今回の展覧会は、クートラスの全体像を知る上で、実に興味深い展示です。

若いころの油絵には心惹かれました。また、グワッシュの作品も面白いです。

そして、何といっても大量のカルト。そしてユーモラスなテラコッタ。

まさに中世の職人世界や民衆芸術を思わせます。

オープニング・トークを聴き、ゆっくりとクートラスの世界に浸ってきました。

 

同じ「クレマチスの丘」にある IZU PHOTO MUSEUM で開催中の

本橋成一さんの写真展「在り処」まで回る時間も気力も残っていませんでした。

会期中にまた行きます。

 

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2016年

3月

01日

みやこうせい写真展~子どもの情景~

ギャラリー・オルタンシア(福生)で、みやこうせいさんの写真展が始まりました。

長年ルーマニアの農牧民の暮らしや伝統、習慣を取材して、素晴らしいエッセイや写真集を発表しているみやこうせいさん。

今回は、ルーマニアだけでなくギリシャ、イタリア、インドなどの野原や町角での子どもたちの写真の展示です。

ここぞという瞬間をとらえる不思議な力を持ったこうせいさん。子どもたちに向ける温かい眼差しが感じられます。

 

会場・ギャラリー オルタンシア

(カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店内)

        tel. 042-553-7737

期間・2016年3月1日~4月3

 

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2016年

2月

28日

「夜の木」とモランディとタムラ堂

ターラー・ブックスから『夜の木』5刷の見本が航空便で送られてきました。すごく良い感じ!、と思います。

 

東京ステーションギャラリーで開催されているジョルジュ・モランディの展覧会「終わりなき変奏」を見てところでしたので、モランディ風に写真を撮ってみました。水差しなどはタムラ堂のうつわ類です。

 

終生ボローニャの町から出ることなく絵を描き続けたモランディ。これまで何度となくボローニャのモランディ美術館で作品を見てきましたが、今回ステーション・ギャラリーのレンガの壁に

掛けれたモランディの作品にうっとり見入ってしまいました。

 

そして届いたばかりの『夜の木』(見本)にも見とれています。

これからチェンナイ(インド)港から船積みされて

東京港に向かうところです。

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2016年

2月

11日

『雪がふっている』が anan で紹介されました

『雪が降っている』が anan で紹介されています。

今販売中の 雑誌 anan(2016.2.17号)、猫好きにはたまらないにゃんこ特集号です。

でも猫関連記事とは別のAntennaというコーナーにご注目ください。Good Sleep というページで、素敵な眠りへと誘ってくれるアイテムのひとつとして『雪がふっている』が取り上げられています。

 

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2016年

2月

06日

『夜の木』5刷の進行状況

インドのターラー・ブックスの制作責任者のアルムガム氏より連絡がありました。

日本語版『夜の木』5刷の制作は順調に進んでいて、本文の印刷は終わり、今、表紙を印刷しているところだそうです。(写真)

写真では、印刷された色合いが良く分かりませんが、センバルの木が黄金色に輝いているように見えるではありませんか!

早く完成品が見たいものです。

 

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2016年

1月

26日

井の頭公園の池はかいぼり中です。

井の頭公園の池のかいぼり作業(2回目)が進行中です。

池の水はほとんど抜かれた状態です。

そして、池に浮かんでいた白鳥のボートたちは全て陸にあがり、近くの公園で休んでいます。

ちょっと不思議な光景です。

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2016年

1月

20日

『夜の木』がリンネルで紹介

雑誌「リンネル」(宝島社)3月号のLiniere Cafe のコーナーで『夜の木』が紹介されています。

「木々の美しさを改めて」というのがテーマ。

「木」をモチーフにしたアイテムが集められている中で、絵本が2冊取り上げられています。そのうちの1冊が『夜の木』で、もう一冊は『木をかこう』。ブルーノ・ムナーリの名作です。訳は須賀敦子さん。この本と一緒に選ばれるのは嬉しい限りです。

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2016年

1月

12日

『世界のはじまり』フランス語版の表紙もなかなかです。

デザイナーの守屋さんがフランス語版の『世界のはじまり』をパリで買ってきてくれました。(右写真)

インドのオリジナル版は英語ですが、さまざま国で翻訳版が出版されています。日本語版とフランス語版は、オリジナル版と表紙の色が違います。

このフランス語版の表紙を見たとき、あっ、こういうやり方があったのか、と軽いショックを受けました。

版元は、今フランスでもっとも元気のある出版社と言われているACTES SUD。なかなか大胆です。

すごく地味ではありますが(実物は画像よりもさらに地味です)、生命が生まれる前の混とんとした感じがよく出ていると思いました。(日本語版は生命が生まれるときの輝きのようなものをイメージしています。)

 

インドのオリジナル出版社のターラー・ブックスは、オリジナル版の表紙にこだわることなく、

日本語版やフランス語版の解釈やデザインを尊重し、楽しんでいるようでもあります。

 

守屋さんによるとパリの本屋さんでは、この本は絵本コーナーに平積みされていて、

ひときわ異彩異彩を放っていたそうです。そうでしょうね。

 

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2016年

1月

10日

『世界のはじまり』が読売新聞で紹介されました。

1月9日(土)の読売新聞夕刊で、『世界のはじまり』が紹介されました。

子どもの本のページです。

「初」というテーマで、日本科学未来館の小沢淳さんが

この本について紹介してくれました。

「科学的な知識など持ち合わせていなくても、

伝承の根底にある自然観や知恵の体系を再構築することで、

自然現象やものごとの成り立ちの本質に迫れるのだろう」

この絵本の世界観を的確にとらえて解説していただき嬉しいです。

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2016年

1月

02日

「マハーバーラタ」について

昨年末に久しぶりに吉祥寺シアターで芝居を観ました。小池博史ブリッジプロジェクトによる「幻祭前夜 マハーバーラタより」です。

 

なぜ、今「マハーバーラタ」なのか、そして私たちは「マハーバーラタ」をどう捉えていったらよいのか、さまざまな問いを突き付けてくる、実に刺激的な舞台でした。(公式ホームページよりの写真)

 

なによりも役者たちの肉体表現、特ににタイの役者というかダンサー、スノン・ワラカーンの動きに目を奪われました

 

かつて横浜ボートシアターの「若きアビマニュの死」という仮面劇を観たときの

衝撃を思い出しました。これも「マハーバーラタ」からのエピソードで、

パンダヴァ5王子の一人である勇者アルジュナの息子アビマニュの壮絶な戦死を扱ったものでした。

 

また、セゾン劇場のこけら落としで話題を呼んだ、9時間にも及ぶ上演時間の

ピーターブルックの「マハーバーラタ」の舞台や、ジャワ影絵劇のワヤンのことも

思い出し、この壮大な叙事詩の世界に浸っていました。

 

最近ブルックが再度手掛けた『Battlefield 「マハーバーラタ」より』や、

宮城聡演出の「マハーバーラタ~ナラ王の冒険」は見逃してしまいましたが、

「マハーバーラタ」に、今の世界を考える上で重要なヒントがあることは確かだと思います。

 

ブルックの「マハーバーラタ」の脚本を手掛けたジャン=クロード・カリエールが

その著書の序文で記していますが、この壮大な叙事詩の底に常に消え去ることなく

流れている本流は「われわれは破壊の時代を生きている」という脅威なのです。

祝祭的な雰囲気の中で、滅亡へと向かう陰謀と殺戮。

この破壊は避けることができるのか? とカリエールは問いかけています。

 

そこで、なぜか思いは『世界のはじまり』の世界観、死生観へと繋がっていくのでした。 

 

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2016年

1月

02日

みやこうせいさんのマラムレシュへの愛

ルーマニアの旅から戻られたばかりの

みやこうせいさんから

写真集をいただきました。

ルーマニアで出版された美しい本です。

モノクロの写真から伝わってくるのは、

ルーマニアのマラムレシュの人々の慎ましい暮らし、

人々の優しい表情、とくに子どもたちの笑顔、

そして息をのむほど美しい風景です。

なによりもこうせいさんのこの土地と人々に対する愛が

この写真集には溢れています。

年末、年始はこの本を眺めて過ごしました。

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2015年

12月

17日

『夜の木』5刷の表紙

『夜の木』は重版のたびに表紙が変わります、と言うと、よく驚かれます。そんな本、他に見たことないですよ、と。そもそもインドの原書がそうなっているので、タムラ堂のオリジナルのアイデアではありません。

一冊ずつにシリアルナンバーが入っているので、同じ表紙で同じ番号のものが出ないように刷(版)によって表紙を変えているということだと思います。

 

さて、今準備中の第5刷ですが、表紙が決まりました。「客人たちが帰る」という図柄をあしらった表紙です。今回は、夕焼けのようなオレンジ色です。

 

精霊が住むというセンバルの木。夜の訪れとともに昼間の客人たちが引き上げていく…。まさに「夜の木」の世界の幕が開く瞬間。この象徴的な場面が第5刷の表紙を飾ります。日本語版だけの特別な表紙です。

現在、南インドの工房にて作業が進んでいます。

どうぞお楽しみに!(発売は2016年の4月予定です。)

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2015年

12月

15日

手作りリース

今年のクリスマス・リースは、手作りです。

先日、河口湖周辺の雑木林で枯れたつる草を拾い、その場でぐるぐると巻いてリースを作製。さらに枯れ葉や松ぼっくりや実を飾り、なんとかリースっぽいものになりました。鳥の巣を思わせるナチュラル系のリース、タムラ堂には合っているかもしれません。

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2015年

12月

13日

12月初旬の京都

せっかく京都まで来たのだから観光もしようと思い立ち、少し歩き回りました。

12月だというのに、修学旅行と思しき中学生の団体やら、中国人らしき観光客で、どこに行っても賑わっていました。

 

京都に来るとつい立ち寄ってしまうところが何か所かあります。今回は、少し足を延ばして大山崎山荘を訪ねました。そこで開催されていたルーシー・リーとハンス・コパーの作品展を堪能しました。

さすがにここまでやって来る観光客は少なく、ゆったりと気持ちの良い時間を過ごすことができました。

 

そして市内では、東福寺へ。ここの「通天橋」から眺める紅葉は

この世のものとは思えないほどの見事さですが、

さすがに見ごろは少しばかり過ぎていました。

でも、東福寺へ来たのは、紅葉目的ではなく、「八相の庭」でした。

作庭家、重森三玲による「永遠のモダン」といわれる庭園は、

心に響くものがあります。特に、北庭のウマスギゴケと敷石と市松模様は

いつ見てもどきどきするほど新鮮です。

そして、ここもあまり混雑はなく、静まり返っていました。

 

ここまで書いて、なんだかデジャヴ感。

昨年も同じようなことを書いていました。好きなものは好き、ということでしょうか。

 

 

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2015年

12月

11日

京都の誠光社

12月初旬の京都、今年はまだ紅葉がかなり残っていました。

でも、今回のお目当ては、紅葉見物よりは、開店したばかりの話題の本屋さん、誠光社です。

恵文社一乗寺店の元店長、堀部さんが独立して始めた小さなセレクト本屋さんなのです。今の時代、古本屋ではなく、新刊書の書店を開店するというところに堀部さんの志の高さを感じます。しかも、取次店を通さずにになるべく直取引で本を仕入れるという、その手の内をオープンにしているのです。

この誠光社の試みに刺激されて、自分でも

本屋さんを始めようとする若い人が現れるといいですね。

次々にお客さんが訪れ、熱心に本棚を物色し、手に取って眺め、

何冊も本を購入しているのを目の当たりにして、嬉しくなりました。

『世界のはじまり』もいい場所に置いてありました。


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2015年

11月

14日

『世界のはじまり』のスリーブ・ケース

やっと『世界のはじまり』の出荷を開始することができました。


今回は、スリーブ・ケーズに入れての販売です。

黒いボール紙に白いタイトル文字、卵型の窓を開けました。日本語版だけのものです。


スリーブから本を出す瞬間に、闇から輝く生命が生まれ出る場面に立ち会う、というようなイメージです。

卵の形は、作者のバッジュ・シャームがこの本を構想する際に最初に発想した「原初の卵」と結びついています。


最初は、単なる保護ケース的なものを考えていたのですが、デザイナーの守屋さんと相談しているうちに

なんだか気持ちが入ってきてしまいました。

結果、なかなか良い感じのものになったと思っています。






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2015年

11月

09日

晩秋の休日

『世界のはじまり』の出荷作業がひと段落したので、一日休みをとって河口湖近辺まで行ってきました。紅葉を楽しみ、富士山を眺めながら温泉に入って、のんびり過ごしてきました。


ターラー・ブックスのギーター女史とその息子(といっても大人です)のアルンくんと一緒にこの温泉に来た日のことを思い出しました。

随分前のような気がしますが、一昨年の夏でした。

その翌年(つまり去年)、彼らとはボローニャで再開し、Creation (『世界のはじまり』の原書)を見せてもらったのです。


その絵本の日本語版がはるばるインドから船で届き,

今やっと出荷することができたことを思うと不思議な気持ちになります。

そして、そのメイキング映像をアルンくんが制作し(彼は映像作家でもあるのです)、

タムラ堂が監修した日本語字幕版が出来上がってきたのです。 


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2015年

10月

10日

「世界のはじまり」展スタート

吉祥寺のOUTBOUNDで「世界のはじまり」展が始まりました。大判のシルクスクリーン作品が展示されています。書籍も先行発売しています。(~10月19日)


中央インド出身のゴンド民族を代表するアーティスト、バッジュ・シャームが描く創造神話の世界が、OUTBOUNDのスタイリッシュな空間と一体となっています。ぜひ、この空間に身を置いてみてください。


2012年の8月に「夜の木」の刊行を記念してOUTBOUNDで、展示会を開催してもらったことを思い出します。それが「夜の木」がその後口コミで広まっていく大きなきっかけとなりました。

今回も「世界のはじまり」がここから広まっていくような、

そんな予感が…。

http://outbound.to/news/


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2015年

9月

07日

水田典寿さんの「日々の暮らし」展

これが「日々の暮らし」なのか! と思わずため息が出てしまうほど、美しい空間でした。

水田さんの作品にはいつもうっとりさせられます。

それは、作品そのものの造形的な面白さや美しさもさることながら、その作品を包み込む空間が、心に響くのだと思います。

つまり、流木や元は何だったのかよくわからないモノたちの内に堆積している時間が、その美しい空間の中で密かに息づいているのを感じさせてくれるのです。


ハウス(瑞穂町)での展示は今回でおしまいとのこと。

antosの相棒、小林寛樹さんの福生のハウスはすでに解体されてしまいました。残念。


タムラ堂が密かに目論む福生プロジェクトにこのお二人の力を借りようと思いつつ、状況は変わっていきます。

いつまでものんびり構えているわけにもいきません。

 

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2015年

9月

07日

印度百景

阿佐ヶ谷での「印度百景」のイベントにゲストとして呼んでいただき、100人ものお客さんを前にしてのトークという慣れないことをやってきました。(写真は開場を待っている人たち)

 

ターラー・ブックスや「夜の木」のことなどを写真を使いながら好き勝手におしゃべりしてくださいとのことでした。

トークは苦手ですが、司会の水野さん(東京カリ~番長)と飯塚さん(カレーライター)お二人の絶妙な話術に導かれて、なんとか終えることができました。参加してくださった方々にお礼を申し上げます。

スタッフの方たちにも感謝。有難うございました。

 

こういうイベントの後は、いつも後悔ばかりです。本当に言いたかったことがうまく言葉にできなかったなあ、と。でも、もしかしたら、あの場にいた方たちに

何かを感じてもらえたかもしれない、と思い直したり。

とにかく面白くて、ちょっと不思議な時間と空間でした。料理ユニットのマサラワーラーのカレーも美味しかった。

 

「夜の木」に導かれて、今回も新しい出会いがありました。この本の力には今さらながら驚かされます。

 

またインドに行きたくなりました。

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2015年

8月

07日

「サルビアと手仕事」展

福生のギャラリー・オルタンシアの今回の展示では、サルビアの仕事をご紹介しています。

(「サルビアと手仕事」展)

サルビアは、暮らしの中にこんなものがあったらいいなという思いをかたちにしていく活動体です。

優しい雰囲気のオリジナル図案を使って伝統工芸や地場産業のこだわり職人さんたちと現場で話しながら、ものづくりをしています。

民藝運動やアーツ・アンド・クラフツを思い浮かべますが、もっと日常的でささやかな、生活を楽しくしていくものを目指しているようにも思えます。

でも、そこでは、手仕事が大きな意味を持っている

というところが、タムラ堂の出版とも通じるところがありそうです。

なにしろ、「夜の木」の日本語デザインなどでお世話になった

セキユリヲさんがそもそも立ち上げたブランドなのですから。











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2015年

8月

02日

サルガドの映画

8月になりました。

暑い夏です。

映画「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」が8月1日に公開されました。

「神の眼」を持つと言われる写真家のドキュメンタリー映画です。監督はヴィム・ベンダースとサルガドの息子、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド。すごい映画です。というか、サルガド本人がすごい。そして、彼の写真の前では言葉を失くしてしまいます。

2009年に東京都写真美術館でアフリカの写真を目にして以来、ずっと心に残っていました。


今回、映画の公開に先立ち、プロモーションのために息子のジュリアーノさんが来日されました。その際、タムラ堂のスタッフKがお手伝いするという嬉しいご縁がありました。

世界的な報道写真家がたどり着いた故郷ブラジルでの壮大なプロジェクト、谷川俊太郎さんがコメントしているように「凄いとしかいいようがない」です。

 

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2015年

7月

31日

猛暑でもなんとか収穫

とんでもない暑さの中、汗びっしょりになって収穫しました。熱中症には気をつけながら…。

こんな猛暑でも、がんばって育ち、その身(実)をけなげにも差し出してくれる野菜たち、いやあ、愛おしいですね。

トウモロコシ、トマト、ナス、キュウリ、ミョウガ、シシトウなど夏野菜がどっさり。

不安定な気候がつづいたので心配していましたが、思っていたよりもよく実りました。

インゲンや枝豆もうまくできましたし、じゃがいももまずますでした。ルバーブなんて、今までにないほど力強く育っています。

そろそろ秋冬の野菜の準備をしなくては、と思いつつ、10月刊行予定の「世界のはじまり」の中でも、

作者は時の移り変わりを循環としてとらえていたことを思い出しました。

「人間にとって生きるとは時とともにあることだ」。





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2015年

7月

01日

蚊を避けながらの収穫

近年、天候がおかしい、と誰もが言います。地球規模で何か異変が起こっていると。

菜園はなかなか厳しい有様です。もちろん作業をさぼっていたことが一番の理由ではありますが。

梅雨の入って多少のお湿りががあり、野菜たちは息を吹き返した感があります。

蚊を避けながらの収穫作業、暑い日は、たまりません。でも、新鮮な野菜を手に入れるためにはなんのその。食い意地というのは大したものです。

ナスやトマト、キュウリなどの定番野菜、インゲン、じゃがいもなど、とにかく採れるときは一気です。

これからは、シシトウ、トウモロコシ、枝豆などが続きます。ミョウガも元気です。

そして何よりも、ルバールが生い茂っています。

取り置いてあったラズベリーと一緒にひたすらジャムを煮る日々です。

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2015年

6月

28日

アファナシエフのピアノ・リサイタル

クラシック音楽に特に造詣が深いわけではありませんが、やはり、このピアニストは特別だと思います。

6月27日、紀尾井ホールでのヴァレリー・アファナシエフのピアノ・リサイタルを聴き、改めてそう感じました。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「悲愴」と「月光」、ショパンのポロネーズ集というお馴染みの曲が、アファナシエフの手にかかると、そうか、これは、こんな作品だったのかと驚かされます。ゆっくりとしたピアノの音色の柔らかい美しさと強さ、そして時に一瞬の沈黙があたりを支配するような独特の間。


タムラ堂のスタッフで翻訳家の田村恵子が翻訳を手がけた『天空の沈黙』、『妙なるテンポ』(ともに未知谷)、さらには、最新CDのライナーノーツというかエッセイ(32ページ!)など、その独特の文章でも異才ぶりが知られるアファナシエフ、やはりすごいです。

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2015年

6月

19日

代官山ブックデザイン展2015 (終了しました)

「美しい本」を見つけ出し、それを人々に紹介する、というこの展示会は、今年で2回目とのこと。

ブックデザインというのは、実に奥が深い世界です。単に装丁、デザインということに収まらない、本そのものの在り方に関する一つの提案とも思えます。


そういう意味でも、本展に『夜の木』を選んでもらえたのは、大きな喜びでした。(右・カタログ)

6月11日の終了日にやっと会場に足を運ぶことができました。スタイリッシュで斬新なデザインの書籍のなかで、『夜の木』はやや異色であったかもしれません。

「Shunga」というユニークな本の隣に展示されていたのにもちょっと意表を突かれました。


いずれにしても、このような催しが書店で行われることは嬉しいことです。

今後さらなる展開を期待したいです。

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2015年

6月

18日

牛窓の「抽象的な作用」と「夜の木」

岡山県瀬戸内市の海辺の町、牛窓というところに行ってきました。

ここは「日本のエーゲ海」と言われているらしいですが、目指したのは、明治時代の古民家「御茶屋跡」。そこで開催されている展示会の、この日が最終日でした。

 

吉祥寺のOUTBOUNDの小林和人さんの構成による「機能と作用」展の「抽象的な作用」編。小林さんのセンスが光る素晴らしい展示でした。参加された作家の方たちの作品にも心惹かれました。

 

目の前に広がる静かな海から、古い建物に風が吹きわたり、

その気持ち良さは格別。ゆっくりと心地よい時間を味わってきました。

この屋敷の土蔵には、「夜の木」の大判シルク作品がひっそりと展示されていて、

神秘的な雰囲気を醸し出していました。

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2015年

6月

05日

「世界のはじまり」

タムラ堂は、相変わらずゆるやかな活動を続けています。

次に出版する本は、『世界のはじまり』という絵本で、刊行時期は、今年の秋を予定しています。

これは、『夜の木』と同じインドのターラーブックスによるハンドメイド絵本の日本語版です。

原題は、Creation。作者は、『夜の木』でも3場面を描いているバッジュ・シャームさん。もっとも評価の高いゴンド・アーティストの一人です。文章は、ターラーブックスのギーターさんがまとめています。日本語訳は青木恵都さん。

ゴンド民族の神話を題材に、世界のはじまり、そして時間の流れ、季節の移り変わり、さらに死と再生を描いた美しい絵本です。

 

定価はまだ決まっていません。税込で4千円以下に抑えるつもりですが…。

さらなる情報は、また改めてお知らせします。

 

ターラーブックスより、この絵本のメイキング映像が届きました。

すごく面白いです。制作はギーターさんの息子のアルンくん。彼は、一昨年、ギーターさんと

一緒に来日し、われわれと一緒に温泉に行ったりしました。なかなかの好青年です。

できたら、いずれこのメイキング映像に日本語の字幕を付けたいと思っています。

とりあえずは英語字幕でご覧ください。

 

なお、表紙は、日本語版は、原書とは色が変わります。(写真参照)

 

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2015年

5月

05日

燕子花

美しく晴れ渡った5月の休日に、根津美術館に行きました。尾形光琳の燕子花図屏風と紅白梅図屏風が同時で展示されているというので出かけていったのです。

良く知っている作品なのに、やはり、実物を前にすると動けなくなりました。すごいです。この二つ屏風を見ただけで、すっかり満たされてしまいました。

それから、庭園の池で見事に咲き誇る燕子花(かきつばた)を眺めました。これもすごい。

帰りに美術館のすぐ前の、Down the Staires というカフェで一休み。イギリスの陶芸家スティーブ・ハリソンさんのカップでサーヴィスされる珈琲を飲み、

いい気分で帰ってきました。


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2015年

4月

01日

怒涛の日々も一息

『夜の木』4刷の作業でスタートした2015年。特に、本がインドから東京港に到着してからの2か月間は、まさに怒涛の日々でした。

 

本がハンドメイドであれば、出荷作業も手作業です。届いたダンボール箱から本を取り出し、「夜の木通信3」などを挟み込み、透明の袋に入れて、バーコードシールを貼り、またダンボールに詰めるという一連の作業も、4刷目ともなると慣れたもの、と言いたいところですが、今回は2,000部ということもあり、なかなかの作業量でした。

さらに、ご注文先への梱包、発送など、さまざまな業務が続きました。

 

その間に、京都・恵文社一乗寺店での「夜の木」展、吉祥寺OUTBOUNDでの展示会もあり、

気が付いたら3月も終わり、なんと4月になっていました。そして『夜の木』(4刷)の在庫も

残り僅かです。

 

ここで、やっと一息つくことでができて、井の頭公園にお花見に行く余裕も出ました。

今年は一気に満開になったということもあり、公園は平日だというのに

花見客でにぎわっていました。

あまりにも見事に咲き誇っている桜とその下で盛り上がっている宴会に、ややうんざり。

むしろ、井の頭の池のほとりにひっそりと気高く佇むしだれ柳に心を奪われました。

まさに『夜の木』4刷の表紙を思わせる淡いグリーンでした。

 

さて、これからは、今年の秋に出版予定の『世界のはじまり』の校正作業です。

ゴンド民族の創世神話がもとになっている壮大で美しい世界が描かれた大判の絵本です。

これもインドで製作されるハンドメイド絵本です。

 

そして、これから農作業が忙しくなる季節でもあります。ふうー。

 

 

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2015年

2月

18日

京都の「夜の木」展

京都に行ってきました。

恵文社一乗寺店のギャラリーアンフェールで

開催される「夜の木」展のセッティングを

してきたのです。

京都に行くたび立ち寄る恵文社は、

あまりの面白さについ時間を忘れてしまう

場所です。店内の本棚を渡り歩いているうちに別世界に迷い込んでしまいます。

そんな素敵なセレクト本屋さん、恵文社の

ギャラリーで「夜の木」展が開催されるのは

嬉しい限りです。たくさんの方に楽しんでいただければ幸いです。

 

2月の京都は寒いだろうなと覚悟をして

出かけましたが、幸いお天気にめぐまれ、

東京よりも暖かい感じがしました。

 

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2015年

2月

05日

雪国へ

今日は東京でも雪がふっています。

昨日は、雪の深い越後湯沢まで行ってきました。

全国童画展の審査です。

お天気は良かったのですが、前日までに降り積もった雪で、あたり一面雪景色でした。

『雪がふっている』の世界とはちょっと違うかもしれませんが、こんなにたくさんの雪を見たのは久しぶりでした。

屋根の上で雪下ろしをしている人の姿が駅前の商店街でも見受けられました。(写真中央)

絵の審査は楽しい側面もありますが、難しいものです。応募者が、いろいろな思いを込めて一生懸命に描いた作品を、いとも簡単に落としていく作業は、

やむを得ないとは言え、辛いものがあります。

一方で、こちらの心に響くような、気持ちの良い作品に出合えた時は、

嬉しいものです。

三人の審査員で協議をしながら、大賞をはじめ最優秀賞、優秀賞などを

次々に決定していきました。

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2015年

1月

18日

ロベール・クートラス展

ロベール・クートラス展~夜を包む色彩~が渋谷区立松涛美術館で開催されます。2月8日から3月15日(月曜日と2月23日~27日は休館)。なんと入場無料!

今回の回顧展は、「クートラスの孤独な夢想の中から生まれた、人生そのもの」と言えるカルト"carte" (手札サイズの作品)だけでなく、グワッシュやテラコッタ作品が展示されるとのことです。

昨年の春、パリ郊外の岸真理子・モリアさんのお宅で見せていただいた作品たちに再会できるのが今から楽しみです。

クートラスの作品を前にすると不思議な気持ちになります。夜の闇の世界へと連れて行かれるような感覚とともに遠い記憶を呼び覚まされるような懐かしさ、そして民衆芸術に通じる大らかさも感じます。動けなくなります。必見です。

www.robert-coutelas.com/jp/information

 

 

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2014年

12月

23日

「夜の木」4刷の見本

まるでクリスマス・プレゼントのように、『夜の木』4刷の見本がインドから届きました。(写真中央)


今回の表紙は、オリーブ・グリーンとイエローの美しい<孔雀>の場面です。これまでの3冊と合わせて並べては、悦に入っております。


南インドの工房では、手縫い、手貼りの製本作業がまだまだ進行中とのこと。日本に到着するのが待ち遠しいです。

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2014年

12月

19日

庭園美術館からギャラリーSUへ

リニューアルされた東京都庭園美術館に行ってきました。

平日は写真撮影がOKということでした。ラッキー!と思ったの束の間、なんと手持ちのカメラの電池が切れていたのです。

古いタイプのケイタイのカメラで2,3枚撮りましたが、なにしろ、シャッターを押す時の音が大きいし、画像もあまりきれいではないので、写真はあきらめて、自分の目で見ることに専念しました。


アールデコの内装は確かに見事ですが、補修を手掛けた職人さんたちの技術と熱意にも心を打たれました。修復にかかわった方たちの映像が面白かったです。


そして、展示されている内藤礼さんの作品。心に沁みこんできます。館内のところどころにひっそりと佇む小さな人形たち。右の写真はケイタイで撮った数枚の写真のうちの貴重な一枚です。新館のギャラリーで展示されている color beginning の作品群は『雪がふっている』に通じる美しい世界です。


ガラス張りの気持ち良いカフェで庭を眺めながらお茶を飲み、

贅沢な時間をすごしました。


せっかく、都心に出たので、六本木のギャラリーSUに立ち寄りました。

上田亜矢子さんの「小さな記録」という展覧会。

小さな石の立体作品、とくに真っ白な大理石を掘り出した作品を前にして、

やはり『雪がふっている』を思い浮かべてしまいました。

http://www.gallery-su.jp


 

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2014年

12月

13日

紅葉より苔の方が…

京都では、紅葉はほとんど終わっていましたが、苔は、青々としていました。

右の写真は、銀閣寺の庭の苔です。

別に銀閣寺の苔が特筆に値するというわけではありませんが、

なんだか森林地帯を上空から見たような不思議な光景です。

 

下の写真は、東福寺方丈の「八相の庭」の北庭で、作庭家の重森三玲によるものです。

苔(ウマスギゴケ)と敷石の市松模様は、枯山水とは違った魅力があります。現代的で抽象的な造形美を感じます。


苔は、つい見落としがちですが、実に深い世界を見せてくれます。

今回は紅葉に気を取られることなく、苔を味わってきました。

 

A rolling stone gathers no moss.「転石苔を生ぜず」

この場合の「苔 moss」は、もともとの意は、富や財産のことを指すのです。

あわてずにじっくり取り組まなければ何も身につかず大成しない、

という戒めの言葉なのです。ゆっくり行きましょう。


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2014年

12月

12日

夕暮れ時の恵文社一乗寺店

京都の恵文社一乗寺店といえば、セレクト本屋の草分け的な存在として知られています。その品揃えと棚の構成がユニークで、実に刺激的です。

ここに一歩足を踏み入れたら最後、迷宮に入り込んだように、時間の経つのを忘れて、本の間をさまようことになります。今や本好きの聖地として、目が離せない存在です。


その恵文社が、タムラ堂の『夜の木』と『雪がふっている』を力をいれて販売してくださっていることは、大変嬉しいことです。光栄なことです。


併設されているギャラリーで、何かコラボ企画が実現できたら面白いですね、などと店長の堀部さんと話をした後、

外に出たら、あたりはもうすっかり暗くなっていました。

恵文社は、まるで『夜の木』に登場するセンバルの木、

そう、暗闇で輝くセンバルの木のようでした。



 

 

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2014年

12月

11日

大山崎山荘美術館のルーシー・リー

 京都に行ってきました。仕事と言いつつ、実はほとんど遊びです。

紅葉はほぼ終わっていましたが、あちこち歩き回ってきました。

それにしても観光客の多いこと。特に外国人がやたら目につきました。

 

街の喧噪を離れ、大山崎山荘美術館まで足を伸ばしました。さすがに、ここまで訪れる人は多くありません。

「英国叙景 ― ルーシー・リーと民藝の作家たち」という展覧会を観ました。展示数は少ないもの、ルーシー・リーの繊細な作品をじっくり見ることができました。

バーナード・リーチ、濱田庄司、河合寛次郎などの作品も展示されていて、

楽しめました。

 

この場にはやや違和感があるモネの「睡蓮」連作にも

安藤忠雄設計の「地中も宝石箱」(地中館)で再会できました。

この山荘を建てたのは、実業家、加賀正太郎で、

彼はニッカウヰスキーの創業にも参画した人です。

そのうち朝ドラに登場するのでしょうね。

 

 

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2014年

11月

23日

晩秋の藤野

晩秋の美しい休日に、相模原市の藤野に行ってきました。

まずは、駅前のシーゲル堂で、西村繁男さんの展覧会を拝見。

西村さんの凧の作品、気に入ったものはどれも売約済みで残念でした。

西村さん、今木さんご夫妻ともお会いできて

楽しいひと時を過ごすことができました。

 

その後、レストランShuでランチ。野菜のチキンカレーに舌鼓。

ふじのサニーサイドウォークという催しの一環として

このレストランで展示されていた中里繪魯洲さんの

不思議な迫力のある蠟結墨画作品に圧倒され、

中里さんともいろいろとお話ができました。

 

美しく色づいた山々を眺めながら、ぶらぶらとJR藤野駅まで歩き、

中央線で吉祥寺に帰ってきました。

吉祥寺では、OUTBOUNDで開催中の須田二郎さんの木工作品展を覗きました。

そこで久しぶりに須田さんとお会いすることができました。

須田さんは一時、藤野に住んで自然農法で農業をやっていたそうで、

西村さんご夫妻や中里繪魯洲さんとも親しくされているということが判明し、

驚きました。世界は狭いということを最近よく感じます。


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2014年

11月

21日

カンタと刺子

駒場の日本民藝館で開催中の「カンタと刺子-ベンガル地方と東北地方の針仕事」がもうすぐ終わってしまうので、あわてて観てきました。

カンタというのは、旧ベンガル地方(現在のインド西ベンガル州とバングラディシュ)で作られた刺子のことです。

その大らかな造形、華やかな色彩に魅せられました。

プリミティブ・アートというかフォーク・アート独特の素朴さと緻密さが混在する、細かい手仕事には心惹かれます。

どこか『夜の木』の世界にも通ずるものを感じました。


それに対して、日本の東北地方の藍染の刺子は、端正な幾何学模様であまりにも美しく、また、寒い北国の暮らしを思い、見ていて思わず息を詰めてしまうくらいでした。



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2014年

10月

31日

フィリップ・ジャンティの魔術

久しぶりにフィリップ・ジャンティの舞台をパルコ劇場で観ました。

今回は、以前の作品『勿忘草」のリニューアル版ということで、ノルウェーの若い俳優(ダンサー)たちによる舞台でした。

人形と人間が入れ替わりながら、観客の意識を混乱させ、不思議な世界へと誘い込むというフィリップ・ジャンティの魔術にはいつもながら感動します。

今回は、以前にも増して、人形たちと生身の人間が入れ替わるダンス的な身体表現が見事でした。そして、俳優たちが声を出して歌をうたう場面や、ユーモラスなやりとりなど、これまでのフィリップ・ジャンティの舞台にあまり見られなかった要素も増え、全体的に若々しい印象を受けました。

観客はジャンティの魔法にかけられて、夢と記憶が錯綜する雪の世界へと迷い込みます。

 

 

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2014年

10月

16日

「雪がふっている」とブルーノ・ムナーリ

暑い夏もいつしか去り、大型の台風も通り過ぎ、だんだん秋も深まってきました。

そろそろ冬支度のことを考える時期になりました。

少し早いけれどクリスマスのプレゼントのことなども考えようかという気分にもなってきたのではないでしょうか。

そういう方のためにタムラ堂が昨年末に出版いたしました『雪がふっている』をおすすめします。小さな白い本、絵のない「絵本」です。レミー・シャーリップ・作、青木恵都・訳、装丁はセキユリヲさんです。詳しくはこちらへ

 

この本は、レミーが親交のあった音楽家ジョン・ケージに捧げたという話は有名ですが、もうひとつのエピソードをご紹介します。レミーから IT LOOKS LIKE SNOW (『雪がふっている』)を贈られたブルーノ・ムナーリは、大いに触発されて『白ずきんちゃん』(Cappuccetto Bianco)

という絵本を返礼の意味もこめて作りました。

雪の中の「赤ずきんちゃん」ならぬ「白ずきんちゃん」のお話。

やはり真っ白な本です。(上の写真)

 

レミー・シャーリップのしなやかな感性がムナーリの心に響いたのでしょう。

本づくりの斬新さ、読者のイマジネーションによってのみ成立するという大胆な仕掛け、

「絵本」の可能性を極限まで広げる驚くべきたくらみ。

まさにムナーリがめざしたものでもあったのです。

 

なお、日本語版『雪がふっている』は、レミーがこの作品に込めた思いを

より美しく繊細な形で表現しようとしました。

シンプルな日本語訳、美しい文字印刷(亜鉛凸版)、手触りの柔らかな用紙、

手縫いの製本など、心を込めて制作しました。

レミー・シャーリップとブルーノ・ムナーリに見てほしかったです。

 

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2014年

10月

12日

『夜の木』(4刷)情報

ずっと品切れで、ご迷惑をお掛けしております『夜の木』ですが、現在、南インドのチェンナイ郊外の小さな工房AMMスクリーンズにて4刷の制作が進行中です。

手作業によるシルクスクリーン印刷ですので、なにしろ手間と時間がかかります。さらに、年末にかけてインドでの港湾関係のストライキやお祭りシーズンで作業が滞ったりする可能性もありそうです。そのような不確定要素がありますが、今の進行状況ですと、完成本が日本に到着し、出荷できるのは来年2015年の2月末頃になりそうです。もうしばらくお待ちください。詳しい情報は、また改めてお知らせします。

 

この絵本は、刷によって表紙が変わりますが、4刷の表紙が決まりました。今回は<孔雀>の場面です。

「森で孔雀が踊ると、森中が息をひそめて見つめる」

闇夜に輝く孔雀の場面が、神秘的で美しい黄緑色で刷られる予定です。

ここでご紹介する画像は、シルクスクリーン印刷された表紙そのものの画像ではありません。刷り上って出来上がってくる表紙の色合いは、少し違うものになると思います。お楽しみに。

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2014年

10月

05日

『アトリエ・タタンのチーズケーキ』

ベイクド・チーズケーキの始まりは、どうやら中世ポーランドらしいですが、その後、移民によってレシピがアメリカに伝えられたそうです。ニューヨーク・チーズケーキと呼ばれたりします。

フランスでは、チーズケーキは「チーズケーク」と呼ばれ、最近人気が高いとか。アメリカ経由でフランスに入ってきたチーズケーキが、フランス人にとっては、おしゃれな感じがするらしいです。

 

日本でもちろんチーズケーキは人気があり、どこのお店のものが最高、などという話をよく耳にします。そんな中でも、アトリエ・タタンのチーズケーキは特別のような気がします。一度食べたら忘れない味だという話をよく聞きます。濃厚でありながらまろやかな風味、口の中で溶けるような舌触り。

時折無性に食べたくなります。

 

それにしても、タタンの渡部まなみさんのお菓子作りのセンスは抜群で、どのお菓子も見事です。

吉祥寺のお店を閉じてしまった時は、がっかりしたファンも多かったと思います。

その後、通販やイベント出品などを中心に活動を継続中ですが、

このたび素敵なレシピ本を出版されました。

『アトリエ・タタンのチーズケーキ』(文化出版局)です。

美味しそうなチーズケーキのレシピがたくさん紹介されています。

 

なお、今回のレシピ本では、タムラ堂のスタッフ田村恵子が

フランス語表記に関してお手伝いをしています。

 

 

 

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2014年

9月

17日

「山バスク」のシャンブル・ドット

バスクの旅、次は「山バスク」へと向かいました。

 

ピレネー山脈のふもとに点在する小さな村々、「フランスのもっとも美しい村」と認定されているサール、エノア(アイノア)、そしてトウガラシ(ピマン)村として知られるエスプレット、黒サクランボの産地のイッツアスなどをのんびりと巡りました。

 

サールの村を少し外れたところにあるオラビデアというシャンブル・ドット(B&B)に泊まりました。16世紀の屋敷を改装した宿で、素晴らしかったです。部屋はたった5室だけです。そして、宿代は安い!

 

次第に暮れてゆく遠くの山や森を眺めながら、テラスでの夕食。

自家農園の野菜を使った料理は、とても美味しく、実に贅沢な気分を味わいました。

 

 朝、目がさめて、窓から外を眺めると、あたり一面霧がたちこめ、

二頭の馬が草を食んでいました。幻想的な風景でした。

 

オーナー家族の一人、宿を切り盛りしているジャンさんは、とても親切で、

気持ちの良い方でした。

なんと、私たちが興味をもった、宿で使っていた小さなかごを

記念にどうぞとプレゼントしてくれました。

栗の木で作った手作りのかごは、バスク(多分、スペイン側)の特産品だと思います。

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2014年

9月

12日

バスクへの旅ー海バスク

バスク地方を旅してきました。
バスクというのは、スペインとフランスの国境にまたがる地域に住む人々、つまりバスク人の「国」を指します。実際に属する国としては、スペインとフランスに分かれていて、今回は、主にフランスのバスク地方を訪ねました。

 

独特の言語(バスク語)と文化をもつ、不思議な地域(というか人びと)にずっと興味をもっていました。独立心が強く、誇り高い人々というイメージが強いですが、最近では「食」と手工芸品などが注目されています。また、この地域は、リゾート地として人気があります。

 

フランス側のバスクには、「海バスク」と呼ばれる海岸地域と

「山バスク」と呼ばれる山がちの内陸部とがありますが、

お互いにそれほど離れているわけではありません。

車で1時間くらい走れば「海」から「山」へとたどり着きます。

 

まずは、「海バスク」を訪ねました。

ビアリッツ、サン・ジャン・ド・リュズ、バイヨンヌなど、

どの町もそれほど大きくありません。

ぶらぶら歩きまわるのにはちょうどよいくらいです。

夏の終わりとはいえ、お天気がよかったので、ビーチは、

海水浴客でにぎわっていました。

 

シブールという海辺の小さな町に2泊ほど滞在しました。

こじんまりしたホテルの目の前には海が広がり(写真)、

海を眺めてのんびり過ごしました。

そこからちょっと足をのばせば、すぐスペインです。

思い立って、サン・セバスチャンまで行ってみました。

ここもスペインでありながら、やはりバスクです。

人気のバルに立ち寄り、カニのタルトやら、揚げたエビやアスパラ、

シシトウのいためものなどに舌鼓。ここはグルメの街として有名なのです。

バスクの魅力の一つである、「食」については、最初から堪能し、

早くも胃が大きくなってきたような気が…。

 

 

 

 

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2014年

8月

25日

韓国民画に魅せられて

 

ギャラリーオルタンシア(福生)で、池貴巳子さんの絵画展が8月27日より始まります。

貴巳子さんは、韓国民画に魅せられて、伝統的な民画をベースにしながら、独特の味わいのある作品を制作・発表を続けています。

池貴巳子さんの作品の魅力は、自由でのびやかな作風です。それこそ庶民の暮らしの中で親しまれてきた民画の伝統を受け継いでいるということでしょう。

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2014年

8月

07日

ジャック・タチのプレイタイム

ずっと観たいと思っていたジャック・タチの映画「プレイタイム」をやっと観ることができました。
タチが自ら集大成として企画・監督した大作です。1967年の作品です。

面白い、というか、圧倒されました。

はっきりしたストーリーはありません。ガラス張りの近未来的な街で人々が巻き起こす騒動が繰り広げらます。この映画(特に後半のめちゃくちゃな騒ぎ)を見ていて、「地下鉄のザジ」という映画を思い出しました。

 

この「プレイタイム」は、タチが膨大な時間と製作費をかけて挑んだ野心作でしたが、興行的には大失敗で、

タチは破産に追い込まれたそうです。

それにしても、すごい映画です!。

観終わったあと、近くの席の若い女性が「かわいい映画だねえ!」

と言っていました。「うーむ」

ジャック・タチ映画祭、素晴らしい企画です。

(写真 ©Les Films de Mon Oncle - Specta)

 

 

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2014年

8月

02日

ボンジュール フランスの絵本たち

猛暑の中、うらわ美術館に行ってきました。
フランスの絵本、特にペール・カストール文庫をとりあげ、中でもロシア系の画家たちの作品に焦点を当てた企画は、大変興味深いものでした。ババールを同時に展示したのは、ちょっと違和感を感じましたが。

 

ナタリー・パランの原画を見る機会はそうはないと思います。ちょっとぞくぞくしましたね。ロシア・アバンギャルドの最良の部分がフランスの絵本界で花開いたという感じです。

「バーバ・ヤガー」は、日本語版も原書と同じ大判の美しい印刷で出しなおしてほしいです。

エレーヌ・ゲルティックの作品に触れることができたのも収穫でした。

それにしても、ポール・フォーシェ氏がフランスの絵本界(あるいは世界の絵本界)で果たした功績に改めて感心しました。

 

もっとも、今回の展覧会は「フランスの絵本」の全貌を示しているわけではありません。

この些か偏った企画自体、とても面白いと思いますが、個人的には、

アンドレ・エレやメイ・アンジェリ、あるいは、レオポルド・ショヴォーなども

取り上げてほしかったです。アンドレ・フランソワやジャクリーヌ・デュエムなんかも

いいですね。

フランスには、あまり知られていないけれど、面白い才能が潜んでいます。

そのあたりに光を当てた展覧会を期待したいです。

 

 

 

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2014年

7月

23日

梅仕事の仕上げ

梅雨が明けました。

今年の梅仕事もいよいよ終盤にさしかかり、そろそろ仕上げです。

タムラ農園の梅を用いて、いろいろと「梅仕事」に励んできましたが、最後の仕事は、梅干しを天日に干す作業です。

今年は、赤紫蘇を加えました。赤梅酢の鮮やかな赤が強い日差しの下でキラキラしています。

 

赤ウメズといえば、近所でよくお見かけする楳図かずおさんのシンボルマークでもある赤いボーダーのトレーナーのことをそう呼んでいます。青いボーダーの時もごくたまにありますが、これは青ウメズと呼ばれ、

この青ウメズを見かけると幸運に恵まれるそうです。これは余談。

 

さて、梅干しですが、三日干しで、夜露にあてると、しっとり美味しくなる

と言われていますが、これから三日間、しっかり晴れて、夕立などがないように

祈るばかりです。

そして、無事干し終わったら、ビンに入れて保存し、

3か月くらいたってから食べ始めるわけです。

そのころには、この暑さも過ぎ去り、すっかり秋になっていることでしょう。

こんな風に、季節がめぐっていくのですね。

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2014年

6月

15日

初夏のタムラ農園

梅雨の合間をぬっての農作業です。それにしても暑いです。熱中症になってはいけないので、早々に切り上げました。こんな気候のせいか、畑は情けない状態です。農家の人は大変だろうな、と思います。


ジャガイモは、小さいものばかりですが、一部収穫しました。この大きさだと、皮のまま、丸ごと蒸すか、茹でるかして、塩とバターで食べたらおいしいでしょう。煮物にしてもよいかも。

 

それから、この時期は「梅仕事」です。今年も、どっさり梅をもいできました。これから梅シロップやら梅干しやらの作業です。カリカリ梅も作ってみたいし、昨年試した梅味噌もなかなかよかったし、梅は奥が深いです。梅ジャム作りは梅がもう少し熟してからです。

 

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2014年

6月

07日

スカイツリーへ

先日、初めてスカイツリーに行きました。

『ラチとらいおん』で知られるハンガリーの絵本作家、マレーク・ベロニカさん(写真)が来日されて、ぜひスカイツリーに行きたいとのことで、ご一緒したわけです。
こんなことでもなければ、きっと一生行くこともなかっでしょう。

 

お天気がよくなかったので、これでは、何も見えないだろうとややあきらめていましたが、そうでもありませんでした。さすがに富士山までは見えませんでしたが、東京の全貌が眼下に広がる光景には、思わず息をのみました。

悪天候のせいか、思ったほど混んではいなかったので、天空の散歩をゆっくり楽しむことできました。

 

ベロニカさんも、空からの眺めを堪能していました。ご主人のフェレンさんは、建築家だけあって、東京の建物や街並みにも詳しく、地図を片手にベロニカさんにあれこれ説明していました。

 

しばらくすると、雨が降ってきて、あたり全体、霧がかかったようになってしまいました。

それはそれで、雲の中にいるような、悪くない気分ではありました。

 

最初で最後(多分)のスカイツリー体験は、面白くもありましたが、

結局のところ、何とも言えない違和感を拭い去ることができませんでした。

 

帰りの地下鉄の中で、いつも楽しそうなベロニカさんが顔を曇らせて、

ハンガリーの現政権に対する激しい批判を始めました。

歴史に逆行するような独裁的な政権に対する怒りを抑えることが

できなかったのでしょう。その悔しそうな、悲しそうな表情に、

ハンガリーの苦悩の歴史を改めて感じました。

 

そして、日本列島も梅雨入りです。

 

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2014年

6月

03日

「妙なるテンポ」の不思議な世界

天才とも鬼才とも評されるロシア生まれのピアニスト、ヴァレリー・アファナシエフ氏は、その独特な美しい奏法で多くの人々を魅了しています。

そのアファナシエフ氏ですが、実は作家として執筆活動も意欲的に行っています。

ピアノの演奏法だけでなく、その著作もユニークです。

音楽エッセイ『天空の沈黙』(未知谷)は、難解ながらも、一度その世界に入り込むと抜けられなくなります。

そして、今回の新作『妙なるテンポ』(未知谷)は、さらに奇妙な味わいの短編集です。

タムラ堂のスタッフでもある田村恵子(青木恵都)が、アファナシエフ氏の不思議な不条理の世界に寄り添うようにして、日本語訳文を紡ぎ出しています。

書店や図書館で、手に取っていただければ幸いです。

なお、今年の2月に出版された絵本『ルイのうちゅうりょこう』エズラ・ジャック・キーツ著(偕成社)の翻訳も手がけています。

 

 

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2014年

5月

16日

蒔かぬ種は生えぬ

「蒔かぬ種は生えぬ」とはよく言ったものです。

春先に忙しい日々を送っていたため、農作業がおろそかになってしまい、今頃になって慌てています。

種さえ蒔いておけば、育っていく可能性があります、収穫の期待が持てます。でも、文字通り、蒔かぬ種は生えないのです。これは、何事においても言えることと理解していましたが、まさに原意を改めて実感しました。

 

今回、種芋を植えてあったジャガイモだけは、元気いっぱいです(写真)。

今から収穫が楽しみです。

それと、ルバーブも勢いよく育っています。

(これは、毎年、放っておいても芽を出します)

ずぼらな農園主のもとでは、あまり手をかけないでも大丈夫なものばかりの

菜園になってしまいそうです。

とは言え、これからでも間に合う夏野菜の準備に追われる日々です。

 

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2014年

4月

22日

パリ、ボローニャ紀行(7)

今回のパリ、ボローニャ紀行もこれでおしまいです。
日本に帰る前に、2つの素敵な時間を持つことができました。

 

ひとつは、パリの小さな出版社 les trois ourses (3びきのくま)のエリザベートが自宅での夕食に招待してくれたことです。ちょうどパリに滞在中の駒形克己さんとご一緒できて、大変有意義で楽しいひとときをすごすことができました。駒形さんは病後でまだ本調子ではないものの、ずいぶんお元気になられて、いろいろと話がはずみ、皆が幸せな気分になれました。

 

もうひとつは、不思議なご縁で今回お会いすることができて、ご自宅に呼んでくださった岸真理子・モリアさんとのひとときです。岸さんは、画家クートラスが遺した作品をすべて任されている方です。詳しくは、岸さんの著書『クートラスの思い出』(リトルモア)をお読みください。また、『ロベール・クートラス作品集 僕の夜』(エクリ)という素敵な画集もあります。来年には、日本で展覧会が企画されているそうです。

話せば長くなりますが、いろいろな偶然が重なり、タムラ堂のスタッフKが岸さんと古い知り合いであったことが判明し、さらにご連絡先を教えてくださる方がいて、今回、何十年ぶりかの再会が果たされたのです。

パリ郊外の森の中にある素敵なお宅で、おいしい昼食をいただきながら、

夢のような時間を過ごすことができました。

なにしろ、お宅の壁のあちこちにクートラスの作品が惜しげもなく、

というか、さりげなく掛けられているのですから。

 

今回の旅がこのような素晴らしい出会いで締めくくることができたのは、

嬉しいことでした。

 

 

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2014年

4月

21日

Mirrors & Frames 展 

吉祥寺のOUTBOUNDにて、MOBLEY WORKS の鰤岡力也さんの額、鏡などフレームの仕事の展示が始まりました。(5月12日まで)http://outbound.to
部屋に置かれた額や鏡などが、現実の空間を切り取って、まるで異空間への入り口でもあるかのように感じられます。コクトーの映画「オルフェ」を思いうかべたりします。

 

しかもフレームは、アメリカから取り寄せた古材を加工したものです。納屋や工場などの壁や床などに使われていた木材には、長年の記憶が刻み込まれています。それが、今度は、フレームとして別の命を吹き込まれていくわけです。

不思議な気分になります。

 

『夜の木』の大判のシルクスクリーン作品も古材で額装され、展示されています。

インドのゴンド民族に伝わる木の神話的世界が、古材の手触りと一体となって、

神秘性を発揮しています。ぜひ、ご覧ください。

 

 

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2014年

4月

20日

パリ、ボローニャ紀行(6)

ボローニャからパリに戻ってきて3日間ほどパリで過ごしました。
その間、本屋を訪ねたり、展覧会を観たり、知り合いに食事に呼んでもらったり、充実した時間を過ごすことができました。

展覧会は行き当たりばったりで、いくつか観ましたが、ポンピドゥーセンターでのアンリ・カルティエ・ブレッソンの大回顧展は、見ごたえがありました。これまでにも、ブレッソンの写真はかなり見ていましたが、これだけまとめて展示してあると、ブレッソンの全体像が見えて、大変興味深かったです。

特に、画家を目指していた若いころ描いた絵には、心を惹かれました。

そして晩年に再び絵筆をとることになるわけですが、ブレッソンにとって絵画は、

いつも心の奥にあって、彼の写真の仕事を支えていたのかもしれません。

瞬間を切り取った写真でありながら、人の心をとらえる見事な構図の秘密は

そんなところにあるかもしれないと思いました。

 

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2014年

4月

13日

パリ、ボローニャ紀行(5)

ボローニャ・ブックフェアーは、これまでに『夜の木』をはじめ、いろいろな出会いがあった特別な場所です。
今回、6年ぶりに訪れました。

会場に足を踏み入れた感想としては、雰囲気は6年前とあまり変わっていないものの、以前よりもパワーがダウンしているような気がするということでした。

前から感じていたことですが、世界の絵本が均一化しつつあるように思えます。それも、マンガ的な派手なもの、デザイン優先のものなど、読者である「子ども」への真摯な視点が欠如しているような印象を持ちました。

 

そういう中で、小さな出版社の思い切った出版活動にどうしても目がいってしまいます。

インドの tara books も、フランスのMeMoも、そんな元気のある出版社です。

韓国にも somebooks など面白い出版社があります。

今回、tara books のブースで、ギータさんとの再会を果たすことができ、

新刊の企画の話も聞くことができました。

 

それにしても、やはり世代交代なのですね。

知り合いのベテラン編集者たちもその姿をだんだん見なくなりつつあります。

今回、フランスの l'ecole des loisirs 社の編集責任者のアルチュールと

会食できたのは嬉しいことでした。

あなたは伝説的な編集者ですね、と冷やかすと、年をとっているということだろう、

と笑っていました。その彼も、いつまで現役を続けられるか…。

まだまだがんばってほしいです。

 

結局は、ブックフェアーでは、新刊本の情報を得るというよりも

(情報だけでしたらネットで得ることもできますから)、

人と出会い、意見を交わしたりすることこそが、

得難い体験であるということを改めて確認しました。

そういう意味では、今回、具体的な収穫があったというよりは、

がっかりしたり、不満を感じたりしながらも、さまざまな刺激を受け、

これからのことを考えるいくつかのヒントを得ることができた

ブックフェアーであったと思います。

 

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2014年

4月

11日

パリ、ボローニャ紀行(4)

パリからボローニャへ移動しました。

夕方、市内のホテルにチェックインして、さっそくボローニャの旧市街をぶらぶら散策していたら、なんとフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の展覧会に行きあたり、せっかくだからということで、入場してみました。ボローニャでフェルメールを観るというのも不思議な気がしましたが、日本で見逃していたのでちょうどよい機会でした。

混雑もなく、ゆっくりと観ることができました。日本では考えられないですね。

複製で見ていたのでそれほど期待はしていませんでしたが、実物は、思ったよりもよかったです。モデルの少女の視線がどこから見てもこちらを見つめているような気がして、

なんだか妙な気分でした。映画にもなりましたが、画家と少女の関係に思いを

巡らせしまいそうな絵ではあります。

 

ところで、ボローニャといえば、なんといっても画家モランディーです。

生涯この町から出なかったというモランディー。ひたすら壺や壜や水差しなどを

淡々と描き続けたこの画家の作品にはずっと魅かれていました。

震災のため日本での展覧会が中止になったこともあり、今回、また、

ゆっくり見たいと思っていました。

マジョーレ広場に面した市庁舎の一角にあったモランディー美術館は、

改装のためか、市の近代美術館の中に移動していました。

探し当てて入ったモランディーの展示室は、期待が大きかった分、

ちょっと当てが外れた感がしました。

作品自体は、まぎれもなくモランディーでしたが、

それらを展示してある近代的な建物の空間そのものが

なんだかよそよそしくて、居心地の悪さを感じてしまいました。

以前見た、画家のアトリエを再現した部屋もなく、残念でした。

それにしても、多くの人がモランディーの作品の本質を言葉で表現しようと

試みていますが、まずは、言葉を離れて作品の前に立ち尽くすことに

したいと思いました。

 

さて、今回ボローニャに来た一番の目的は、フェルメールでもモランディーでもなく、

ブックフェアーをのぞいてみることでした。ブックフェアについては、次回に。

 

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2014年

4月

09日

パリ、ボローニャ紀行(3)

もともとモネの作品が大好きというわけではありませんが、パリに行くとつい訪れるのがオランジュリー美術館です。ここは、特別な場所という感じがします。

 

この美術館で、モネの睡蓮の絵に囲まれて過ごす心地良さは、何物にも代えがたいのです。

 

池に浮かぶ睡蓮、水面のゆらめき、刻々と変化する光。物の輪郭が次第にぼやけていき、

ついには光のきらめきだけがゆらゆらと揺れている、そんな世界。

 

モネが80歳を過ぎてから、白内障の手術を受けながらも、

大変な執念をもって描いた大作が、見る人の心に平安をもたらすということは、

なんだか不思議な気がします。

 

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2014年

4月

06日

パリ、ボローニャ紀行(2)

パリでは、アパート形式のホテルに滞在しました。

キッチン付なので、部屋でお茶を飲んだり、簡単な調理や食事ができるのが魅力です。

毎朝、近所のパン屋さんへ朝食用のパンを買いにいったり、マルシェ(市場)で野菜や果物やお総菜などを買い込んで、部屋で食事をすることもしばしばでした。(写真は、マルシェのパン屋さん)

 

パン屋さんめぐりも楽しみの一つで、今回も、デュ・パン・エ・デ・ジデに足をはこび、看板商品のパン・デ・ザミなど買い込みました。このパンのことは、以前ブログにて触れました(こちら)。このパン屋さんはなかなかの人気で、

お店の外まで行列ができていたのには驚きました。

 

もう一軒は、ブレ・シュクレというお店。ここのクロワッサンは、まさに絶品でした。

最近は日本でもパンブームで、パリのパン屋さんを巡るツアーなんかもあるそうです。

パンを買いまくるのでしょうか? でも、そのパンをどうするのかな、

どこかで食べるのかななどと余計な心配をしてしまいます。

それにしても、パリで食べるパンは、どうしてこんなに美味しいのでしょう。

街角のどこのパン屋さんでも美味しいのです。

 

もちろん、たまには外食もしました。

今回のハイライトは、ミシュラン2つ星のレストラン、

「パッサージュ53」です。このレストランのシェフは日本人で、

あれよあれよという間に2つ星を獲得したといことです。

予約をとるのが大変とのことでしたが、実は、ちょっとした縁があり、

便宜を図ってもらうことができました。

旬の素材を生かしつつ、それぞれの料理に工夫凝らす手腕はさすがで、

なるほど評判のレストランだけのことはあると納得しました。

この繊細さは、やはり日本人シェフならではの技でしょう。

午後8時にお店に入り、気が付いたら11時を過ぎていました。

贅沢なディナーでしたが、たまにはいいかな、と自らに言い聞かせ、

深夜のメトロでホテルに帰りました。

 

 

 

 

 

 

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2014年

4月

02日

パリ、ボローニャ紀行(1)

3月31日、満開の桜に迎えられてヨーロッパより帰国しました。

今回の旅は、まずは、成田からパリへと向かい、パリで数日滞在し、ボローニャへ。

ボローニャブックフェアをのぞいた後、パリに戻り、さらに数日滞在の後、帰国の途につきました。

その旅の様子を、少しずつ思い出しながら紹介いたします。

 

パリは東京よりもずっと暖かく、そのせいか、少し前まで、大気汚染が深刻な事態で、排気ガスを抑えるために車の規制などが行われていたそうです。

 

パリでは開催中の図書市(Salon du Livre)を視察しました。

会場はたくさんの人でごった返していました。

小学生や中学生などが先生に引率されて、

あちこちのブースで本に群がっていました。

授業の一環ということでしょうか。

 

ただ、この賑わいが、そのまま出版界の活況を表しているわけではないことは、

ひとひとつのブースを観察すればわかります。

いずこも同じということでしょうか。

 

そんな中でも、大胆な企画を展開しているActes Sud など、

元気のある出版社もいくつか目につきました。

マンガの出版も相変わらず盛んです。

児童書では、l'ecole des loisirs 社は、もはや安定した大出版社という風格が

感じられるほどです。

また、近年、ユニークな出版活動を続けているMeMoは、

やはり注目に値しますし。駒形克己さんの出版物を精力的に

紹介している les trois ourses の活動も

興味深いものがあります。

(ここは、『雪がふっている』のフランス語版を

出版している小さな出版社です。)

その駒形さんもパリに滞在中で、トークやサイン会などお忙しそうでした。

その後、我々と同じようにボローニャに向かうということでした。

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2014年

3月

02日

「星を賣る店」

世田谷文学館でクラフト・エヴィング商會の展覧会が開催されているというので、いそいそと出かけていきました。

展覧会用に企画された、吉祥寺のA.K Laboのチョコレート菓子も楽しみでしたし、そして、なにより小川洋子さんとのトークショーがお目当てでした。

そうしたら、京王線の明大前駅のホームで、なんと小川さんにばったりお会いして、世田谷文学館までご一緒しました! 大変嬉しい偶然でした。

 

クラフト・エヴィング商會というのは、吉田篤弘、浩美ご夫妻によるユニットで、とても面白い活動をしています。そのセンスは、心憎いほど洗練され、また人を食ったところもあります。虚と実の境目を取り払うことによって、人々を不安と恍惚に導く、まるで手品師のようだと言ったら失礼でしょうか。

 

「過去はいつも新しく、未来は不思議になつかしい」といういう生田萬(ブリキの自発団)さんの名言を思い出しました。

 

会場は若い人々(とくに若い女性)で賑わっていました。

この展覧会のインスピレーションのもとになっている

今は亡き稲垣足穂先生がこの賑わいを見たらなんとおっしゃるでしょうか。

 

小川洋子さんを交えてのトークは、打合せなしのぶっつけ本番

とのことでしたが、大変興味深く拝聴しました。

 

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2014年

3月

01日

長崎で「夜の木」の展示

『夜の木』がどんどん枝葉を伸ばしています。

長崎での展示もいつの間にか、もうすぐという時期になりました。
開催は、3月15日、16日の二日間ですが、企画・主催の眼銀珈琲展のモトムラさんが気合を入れて準備を進めてくれています。

美しいDMが届きました。

楽しみです。

 

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2014年

2月

23日

『夜の木』(3刷)もう品切れとは!

先日、『夜の木』(3刷)が、やっとインドから到着しました! と

ご報告したばかりなのに、もう、品切れのお知らせをしなければならないとは、

なんとも心苦しいです。

それにしても、こんなにもたくさんの方々が、

ずっと待っていてくださったのかと思うと感激です。

 

ソチ・オリンピックを横目で見ながら、あるいは、

窓の外で激しく雪の降るさまを眺めながら、

ひたすら袋詰めやシール貼の作業していたのですが、

ソチの閉会式と同時に在庫も底をついてしまいました。

 

神秘的で美しいエメラルドグリーンの今回の表紙が好きだ

という人が周りには多く、そのためだけではないと思いますが、

これまでにないスピードで在庫がなくなりました。

それと、すでに前の刷を持っているのですが、3刷も欲しくて、

という方も多く、中には、こうなったら全部揃えます!と宣言される方も…。

 

品切れといっても、タムラ堂の倉庫(実はガレージですが)に在庫が

なくなってしまったということで、書店の店頭(限られた書店ですが)には

まだ並んでいると思いますし、オンライン書店などから入手も可能だと思います。

 

重版(4刷)については、これからインド側と調整するつもりですが、

また、時間がかかるのだろうなと思っています。

年一回の重版、まるで年中行事のようです。気長にお付き合いください。

 

 

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2017年

6月

08日

名画座の愉しみ―ゴダール2本

以前ほど頻繁に映画館に足を運ぶことはなくなりましたが、やはり映画は映画館で観たいものです。

シネコンの大画面、大音響も悪くはありませんが、いわゆる名画座がふさわしい映画というものもあります。

先日、早稲田松竹でゴダールの初期の作品2本を観てきました。

「はなればなれに」と「女は女である」。何度も観ているのに、観るたびにヌーベル・バーグの映像のみずみずしさに、そしてアンナ・カリーナの可憐さに心を奪われます。可憐さに潜むしたたかさに。

 

2017年

5月

10日

「ネコBOOK・イヌBOOK」展

 

さすが、はたこうしろうさん!

なんてカッコいいのでしょう!

本の中から蛇腹式に折り畳まれたネコやイヌが出てきます。

 

福生駅西口の人気洋菓子店カフェ・ドゥ・ジャルダンの店内にあるギャラリー・オルタンシアでの展示です。(6月11日まで)

ネコやイヌがお店に並ぶおいしそうなケーキにつられて本の中からついふらふらとでてきたのでしょうか。

 

詳細はこちらへ。

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2017年

4月

17日

「太陽と月」出版予告展示会

福生のギャラリー・オルタンシアでの展示は、マレーク・ベロニカさんの原画展が大好評にうちに終了し、「太陽と月」展が始まりました。

 

当初は、この展示会で、先行して新刊の「太陽と月」を販売しようと目論んでいましたが、間に合いませんでした。

 

インドのチェンナイ港で船積みの予定がストライやらなにやらで遅れてしまい、東京港に到着するのが5月中旬ころになってしまいそうです。発売開始は、5月末~6月初めでしょうか。

 

そこで、今回の展示会は、「太陽と月」の出版予告という趣です。

実物見本が展示されていますので、ぜひ、手に取っていただきたいです。

品切れ中の「夜の木」も数冊ですが、「世界のはじまり」とともに

特別に展示、販売しています。

4月30日までです。

詳細はこちらへ

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2017年

3月

15日

『太陽と月』予告その2

2月の中旬から下旬にかけて南インドを旅してきました。チェンナイ(旧マドラス)のターラー・ブックスを訪ねるのが主な目的ではありましたが、ついでにケーララ州まで足をのばし、南インドを堪能してきました。

 

さて、『太陽と月』です。この本の制作の進行を確認するためにターラー・ブックスに行ったのですが、すべて順調に進んでいて、一安心。

 

この本の企画者、ギーターさんにもいろいろと話を聞くことができました。また、制作責任者のアルムガムさんにも印刷・製本工房を案内してもらい、お宅で夕食までごちそうになってしまいました。

 

工房では、シルクスクリーン印刷はほぼ終了し、製本にかかっていました。まだ表紙のついていない状態の日本語版『太陽と月』が積みあがっているのを目にして、嬉しくなりました。前回、4年前に、この工房を訪れたときは、日本語版『夜の木』の第2刷を印刷しているところでした。前回同様に、アルムガムさんは、庭のヤシの木がココナッツの実を取ってきて、そのジュースをふるまってくれました。

 

『太陽と月』は、10人の民俗画アーティストによる競演ともいうべき画期的な絵本です。

先行して製本した日本語版を1冊いただいてきました。

この一行がぐっときます。

「太陽は生命をもたらし、月は時をきざむ」

 

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2017年

3月

06日

西荻で「夜の木」展

中央線の西荻駅南口のユニークな本屋さん信愛書店にて「夜の木」展が開催されます。

(3月18日から24日まで。)

 

大判のシルクスクリーン作品(「夜の木」と「世界のはじまり」)が展示され、書籍も販売されます。

インドから帰ってきたタムラ堂のトークもあります(3月18日)。

 

トークでは、5月に発売予定の「太陽と月」のお披露目もしたいと思っています。

詳しくはこちらへ

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2017年

3月

06日

湯沢の全国童画展が今面白い!

新潟県の越後湯沢といえば、川端康成の「雪国」の舞台として有名ですが、今はスキー客で賑わっています。

 

この町が主催する童画展のことは、あまり知られていないかも知れませんが、なかなか面白いです。審査員としてかかわっているからというわけではありませんが、童画コンクールとしてレベルが高いです。今回で21回です。

 

先週の土曜日、授賞式に参加してきましたが、今回の大賞は、マレーシアからの留学生のリーさん。とってもチャーミングな若い女性です。彼女の作品は、実に魅力的で、これからの活躍が楽しみです。

個人的にはぜひ絵本に挑戦してほしいと思います。

 

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2017年

2月

28日

「ラチとらいおん」の楽しい十二か月

ハンガリーを代表する絵本画家のマレーク・ベロニカさんとはお仕事をご一緒した縁で、今では家族ぐるみのお付き合いをさせていただいています。

 

それにしても、黒い表紙の小さな絵本「ラチとらいおん」は、なんて魅力的な作品なのでしょう。長い間たくさんの子どもたちを力づけています。

 

この絵本の原画が展示できたらと思い、相談してみたところ、原画はすべて、ずいぶん前にハンガリーの出版社が紛失していまったとのことでした。悲しそうな表情のベロニカさんの言葉に思わず絶句。そんなことがあるのですね。

 

そこで、ベロニカさんからの提案は、

カレンダー用に描き下した原画がたくさんあるから

それを展示するというのはどう?というものでした。

ということで今回の展示が実現したわけです。

 

お会いした時に、ハンガリーの現政権に対する激しい批判を思わず口にして

あ、こめんなさい、と辛そうに謝っていたベロニカさん。

今ここに展示されている、楽しそうに遊ぶラチとらいおんを前にして

胸がいっぱいになりました。

 

展示の詳細はこちらへ

 

 

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2017年

1月

24日

木と漆 うつわ展

青梅で活動しているまりも屋さんの展示が始まりました。

 

日常使いの漆の器が中心です。

木地から漆まですべてを一人で仕上げている器は、手にやさしくなじみ、また漆を通して見え隠れする木目の美しさが心に響きます。

 

展示は、2017年1月24日から2月26日まで、カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店内のギャラリー・オルタンシアにて。

10時~19時

定休日・月曜、第2,4火曜

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2017年

1月

12日

「太陽と月」予告その1

新しい年を迎え、新刊のお知らせができるのは、大変うれしいことです。

インドのハンドメイド絵本「太陽と月」です。

インドの先住民族の10人のアーティストが、それぞれの民族の神話的、宇宙的な世界を独特のスタイルで描く画期的な絵本です。

「夜の木」や「世界のはじまり」と同様に、手製の紙にシルクスクリーン印刷、製本も手製本です。

現在、南インドの工房で製作中です。

発売は今年の5月頃になりそうです。お楽しみに。

 

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2017年

1月

02日

まずは神頼み…でしょうか。

明けましておめでとうございます。

 

元旦は、連年通り、井の頭池の島にある弁財天へ初詣にと向かったところ、参拝しようとする人たちの長蛇の列! こんなに多くの人が並んでいるのは初めての光景でした。 諦めて、ぶらぶらと武蔵野八幡宮まで歩いていくと、なんと、八幡様はさらにながーい列が…。

結局、また明日来てみましょう、ということになりました。

 

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2016年

12月

20日

今年の展示会の締めくくりは門前仲町で

今年は、ずいぶんいろんな場所で「夜の木」と「世界のはじまり」の展示会を開催していただきました。

 

OUTBOUND(東京・吉祥寺)、アルトスブックストア(松江)、誠光社(京都)、アルチヴァンド(東京、渋谷)、カフェドグラス(岡山)、蔦屋書店熊本三年坂(熊本)、READAN DEAT(広島)、そして、締めくくりは、東京、門前仲町のユニークなスペース、chaabee (チャービー)での展示です。

 

よろしければ、どうぞ足を運んでみてください。こちらでオープンの日時を確認してからお出かけください。

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2016年

12月

19日

葉山から稲村ケ崎へ

昨日は、神奈川県立近代美術館葉山館で谷川晃一・宮迫千鶴展「陽光礼賛」を観ました。

海辺の美術館の周りには光があふれ「陽光礼賛」にふさわしい空気感に満ちていました。

お二人の自由でプリミティブな造形や色彩に心が解放されていく気分を味わいました。

 

そのあと、きらきら輝く海を眺めながら海岸通りを稲村ケ崎へ。

絵本原画が展示されている故伊藤正道くんのアトリエ giogio factory を訪ねました。

海と空と山に囲まれたこの場所で正道くんの作品を見ていると胸がいっぱいになりました。

初めて正道くんにあったのは、彼がまだ中学生のころだったと記憶しています。

 

宮迫さんも、正道くんも透明な存在となってきらめきながら海の光の中を漂っているような、そんな気がしてくる、美しい海でした。

 

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2016年

12月

17日

和光大学で講義をしました。

 

12月16日、町田市にある和光大学で講義をしてきました。

芸術学科のクリエイティブ特別講義ということで、各業界で仕事をしているゲストが

作品や仕事について語るという講義の1回を依頼されたのです。

 

「タムラ堂の本づくりについて」という講義内容で、『夜の木』を中心に、

インドのハンドメイド絵本の制作過程や、ゴンド・アートなどについて、

画像や映像を交えて、1時間半ほど話しました。

 

80人ほどの若者を前にして、話をするのは、慣れないことで

緊張しましたが、話すことによって、新たなことに気が付くこともあり、

なかなか刺激的な時間でした。

拙い授業に最後まで付き合ってくださった学生諸君に感謝します。

 

今月は、もう一件、取材を受ける予定があり、新刊の作業も大詰めで

慌ただしい年末です。

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2016年

11月

28日

『夜の木』広島へ

広島に素敵なお店があります。

READAN DEAT 。

本とうつわのお店です。

そこで、my tree という展示会が

開催されています。

(2016.11.23~12.5)

http://readan-deat.com/2016/11/my-tree/

 

広島の tenten houseさんの「夜の木」のイメージによる手織りのストールの受注会と『夜の木』のシルクスクリーン作品展です。

 

ストールは、風通(ふうとう)という菱形模様を配置した

赤黒、白黒の大判ストール2種類、

レース状に編まれたストールが黒と紫の2種類とのことです。

 

こんな風に、「夜の木」が広がっていくのは大きな喜びです。

モノづくりをしている作家さんたちに「夜の木」のイメージで

作品をつくってもらい、それを一同に集め、展覧会ができたら…、

などと勝手に妄想しています。

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2016年

11月

12日

『雪がふっている』が似合う季節に

今年も『雪がふっている』が似合う季節になってきました。

ご購入してくださった方からの

大変うれしいメッセージをいただきました。

ご紹介します。

 

「雪がふっている」を拝読し、作者の遊び心と共に、

発行に関わった方々の、読者ひとりひとりが持つ想像力への信頼と、

その根っこにあるよろこびへの共有を

うながすような優しさを感じ、とても楽しめました。

造本・装丁も美しく、手にするうれしさがあふれる本でした。

これから、大事な人と共に楽しみたいと思います。

(京都市、Kさん)

 

このちょっと不思議な小さい本が、想像力を広げて読んでくださる方の

手元に届くことは何と嬉しいことでしょう!

本の内容説明はこちらへ

 

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2016年

10月

18日

宇田川新聞さんの木版画展

版画を制作するということは、直接、手(筆)で描くのと違い、どうしても不自由さがつきまとうものです。だからこそ出来上がった作品が思わぬ力強さを発するのだろうと思います。

特に、木版画は、彫刻刀による力技という側面があり、そこには潔さというのでしょうか、シャープな線や面のパワーを感じることが多いような気がします。

 

ところが、宇田川新聞さんの木版画は、いささか趣を異にします。それが面白いのです。ゆったりとした心地よさが作品に漂っています。レトロっぽいとカワイイとか言ってしまっては、なんだか勿体ないと思うのです。おかしみを湛え、時には寂しさをも感じさせる宇田川さんの作品には、

静かな抒情とも言える味わいがあります。

 

福生のギャラリー・オルタンシアにて

宇田川新聞 木版画展~ノスタルジックな日々~

が始まりました。

2016年10月18日より11月27日までです。

詳細はこちらへ。

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2016年

10月

07日

クエイ兄弟はやっぱり凄い

 

秋晴れの美しい日に、葉山の神奈川県立近代美術館に行ってきました。

 

クエイ兄弟の展覧会です。

かつて映画「ストリート・オブ・クロコダイル」で受けた衝撃の痕跡は、ずっと心の奥にくすぶっていたわけですが、今回、クエイ兄弟(かつては、ブラザース・クエイと言っていたように記憶しています)の作品世界に改めて触れて、心が震えるような感動が蘇りました。

 

彼らの作品は人形アニメーションしか知りませんでしたが、舞台美術やミュージックビデオやコマーシャルフィルムなど幅広い活動が紹介されていて、興味深い展示でした。

 

でも、でも、やっぱり「ストリート・オブ・クロコダイル」、それと「シュバンクマイエルの部屋」。そこに心は戻っていきます。

 

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2016年

9月

15日

タムラ堂のうつわ・新作

ひさびさにタムラ堂のうつわの新作をご紹介します。

練り込みのうつわに面白い文様が出ました。

墨流しのような感じでもあり、抽象表現主義の絵画のようでもあり…。

いろいろな形が見えてきます。

中に立ててあるのは、我が家で愛用している須田二朗さん作の木べら等、

カトラリーシリーズ。

他にもいくつかUPしました。こちらへ

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2016年

9月

13日

夏の終わりのタムラ農園

大変な夏でした。特に農作業をする人にとっては。猛暑の次は、台風、強風に大雨。

 

そんな悪環境の中でも、元気いっぱいに育ったのがカボチャです。何も手をかけなかったのに、狭い畑の中を我が物顔につるを伸ばし、縦横無尽に葉をひろげ、所せましと黄色い花を咲かせ、気が付いたら大きなカボチャの実がごろごろと実っていました。その生命力には脱帽です。

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2016年

9月

05日

夏の終わりに駆け込みで2つの展覧会へ

 

夏の終わりに、終了間際の展覧会に行きました。

両方とも目黒近辺の美術館で、ともに「子どもへの眼差し」とをテーマにした展示でした。

 

庭園美術館の「こどもとファッション―小さい人たちへの眼差し」では、子供服というものが生まれてくる歴史的・社会的背景に目を向けながら、子供服の変遷をたどる興味深い展示でした。

 

一方、目黒区美術館の「童画の国から―物語・子ども・夢」では、武井武雄、初山滋、そして秋岡芳夫の作品(原画)が数多く展示されていて、「子どものまなざし」「子どもへのまなざし」を改めて考えさせられました。

 

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2016年

8月

30日

堀川理万子さんのオブジェが面白い!

ギャラリー・オルタンシア(福生)で堀川理万子さんの作品展がスタートしました。

画家、絵本作家として活躍されている堀川理万子さんが取り組んだ立体作品(オブジェ)を

展示しています。

「本」の世界を陶磁のオブジェとして表現したユニークな作品たちには、

思わず笑ってしまうようなユーモアのセンスも光ります。

ポットにしても、ブロンズ作品にしても、絵画作品とは一味違う、

不思議な魅力にあふれ、いつまでも眺めていたい気持ちになります。

 

ギャラリー ・オルタンシア

(カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店内)

        tel. 042-553-7737

期間・2016年8月30日~10月16

   午前10時~午後7時

       (毎月曜と第2、第4火曜日 休み)

 

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2016年

8月

10日

「夜の木」熊本へ

暑い日が続いていますが、「夜の木」と「世界のはじまり」シルクスクリーン作品展は、ついに熊本まで出かけていきました。。

 

今年リニューアルオープンした蔦屋書店熊本三年坂の地下イベントスペースにて展示が始まりました。(~8/31)

 

お近くの方、ぜひお立ち寄りください。

 

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2016年

8月

07日

インド発、驚きのブロックプリント本

7月末に、Bunkamuraミュージアムのトワル・ド・ジュイ展にすべりこみで行ってきました。

 

フランドルのタピスリーやインド更紗の影響を受けて、1819世紀にフランスで発展したいわゆる西洋更紗、トワル・ド・ジュイの展示はなかなか面白かったです。

 

個人的には後期の銅版画によるプリント柄よりも、インドのブロックプリント(木版画によるプリント)との影響関係に興味を持ちました。それがウィリアム・モリスなどアーツ&クラフツのテキスタイルへと繋がっていく流れもなるほどという感じでした。

 

以前、インドのターラー・ブックスのギーターさんが目を輝かせながら、

「今、ブロック・プリントの絵本を企画しているのよ」と言っていました。

果たしてどんなものだろうと気になっていましたが、

先日、驚くべき本(?)が届きました。

 

 インドの伝統的なブロック・プリントの職人によるプリントの布作品を

観音開きのようなスタイルの「本」に加工したものです。

果たしてこれが本なのか。

 ターラー・ブックスの自由な発想にはいつも驚かされます。

 

このブロック・プリントは、トワル・ド・ジュイに影響を与えた

装飾的なインド更紗というよりは、

むしろ民間信仰の信仰の対象になっているような、

土着的な香りのするものです。

 

森の地母神ともいうべき女神 Mother Godessへ祈りを

捧げることの大切さを訴える絵物語となっています。

とにかくすごいです。

 

興味のある方はぜひメイキング映像をご覧あれ。

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2016年

7月

27日

ルバーブのタルト

今年はなぜか畑のルバーブの勢いが素晴らしく、ひたすらジャムを煮ていますが、それでも使いきれないくらいです。

 

そしたら、なんと吉祥寺の洋菓子店、A.K Laboさんでわがルバーブを使って商品にしてくれました。写真のタルトです。お店では好評だそうです。生産者としては嬉しいですね。もちろん無農薬、有機栽培です。

 

ルバーブはそもそも寒冷地のものですが、東京でもしっかり育ちます。ただ、赤いルバーブはなかなか栽培が難しく、いろいろと試していますが、今のところグリーンのものが主です。

 

一見するとフキに似ていますが、全く違うものです。何とも言えない酸味が、病みつきになりますよ。

 

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2016年

7月

13日

阿部修二作品展

ギャラリーオルタンシア(福生)で、

阿部修二作品展 「PARIS 夢の軌跡」が始まりました。

 

パリの街を彷徨した夢のような軌跡を

モノクロームの写真でとらえた不思議な世界です。

パリでも高い評価を得た阿部さんの写真は、

写真というよりも絵画、もしくは版画のようです。

神秘的で詩的な繊細さに満ち溢れています。

 

ギャラリー ・オルタンシア

(カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店内)

        tel. 042-553-7737

期間・2016年7月13日~8月21

   午前10時~午後7時

       (毎月曜と第2、第4火曜日 休み)

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2016年

7月

03日

「夜の木」の旅は続きます

 

渋谷のアルチヴァンドでの「夜の木」「世界のはじまり」シルクスクリーン作品展が

6月26日に終了しました。

たくさんの方に楽しんでいただきました。有難うございました。

 

これまで「夜の木」はいろいろな場所を旅してきました。

今年の春以降でも、東京、京都、松江、岡山、そして再び東京で展示会が催されました。

「夜の木」に導かれて、素敵な出会いがいくつもありました。

最近では「世界のはじまり」という力強い旅の仲間が加わり、

のんびりと楽しい旅をつづけています。

 

そして、さらに、今年の8月には、熊本へと向かいます。

蔦屋書店熊本三年坂で「夜の木」「世界のはじまり」シルクスクリーン作品展が

開催されます。(8/1~8/31)

詳細は改めてお知らせします。お楽しみに。

 

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2016年

7月

01日

夜、ジャムを煮る

夜になるとジャムを煮る日々が続いています。

少し前までは、梅のジャムを煮ていました。梅の木から落ちた熟した実を拾い集め、果肉を砂糖で煮詰めます。砂糖は、カフェ・ドゥ・ジャルダンの村山シェフおすすめの種子島産の洗双糖を使用。隠し味として自家製の梅酒を少し加えます。台所に甘酸っぱい香りが充満し、うっとり。

 

梅の季節が終わり、今は、もっぱら自家栽培のルバーブを煮ています。時折、ラズベリーも加えて変化をつけたりします。

 

夜中にジャムを煮ている時間は、至福の時かもしれません。

家人からは「逃避」と言われています。きっとそうでしょう。でも、何からの逃避? 現実からの逃避? いずれにしても、自分自身から逃避することは叶いませんね。

 

増えていくジャムの瓶を並べて、ウォーホルみたいだ、なんてね。

 

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2016年

6月

21日

オルタンシアとアナベル

 

福生のギャラリー・オルタンシアがある洋菓子店カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店の入り口では、今、真っ白なアナベルが美しく咲き、お客様をお出迎えしています。

 

アナベルはアジサイの一種です。ギャラリーの名前、オルタンシアはフランス語でアジサイのこと。そうです、これから名づけました。

 

ギャラリー・オルタンシアでは、今、ささめやゆきさんの版画展を開催中です(~7月10日)。たくさんの方に楽しんでいただいております。ぜひお立ち寄りください。

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2016年

6月

11日

渋谷アルチヴァンドの「夜の木」「世界のはじまり」展

 

「夜の木」の第5刷と「世界のはじまり」の出版を記念してスタートした

シルクスクリーン作品展が、松江、京都、岡山をめぐり、東京に戻ってきました。

渋谷の神山町にある素敵なお店、アルチヴァンドで開催されています。

坂の上り口にひっそりと佇む隠れ家的な、わくわくするような空間です。

国内外の選び抜かれた生活道具と「夜の木」と「世界のはじまり」のシルクスクリーン作品が

絶妙なハーモニーを奏でています。

すばらしい旅をしてきてた作品たちが、このお店にたどり着いたことを喜びたいと思います。

展示は、6月11日から26日までです。

アルチヴァンド 渋谷区神山町41-5 tel. 03-5738-7253

 

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2016年

6月

01日

京都水族館

京都で少し時間があったので、水族館に行ってみました。

 

ゆらゆら揺れるクラゲを眺めてぼんやりと過ごしました。やはりクラゲに癒されるというのは本当ですね。最近はクラゲに力を入れている水族館も多いらしいですが、やっぱりね。

 

でも、この水族館の眼玉は、オオサンショウウオらしいです。なんとも地味な生き物ですが、妙に人の心をとらえる力を持っているようです。そんな気がします。

井伏鱒二の『山椒魚』のイメージよりは、もっとのんびりしている印象をうけました。

「かわいい!」といっている女子がいたのには驚きました。

ぬいぐるみも人気だそうです。本当だろうか?  これはぬいぐるみ。

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2016年

5月

31日

京都のサラ・ムーン展

岡山に行く途中で京都に寄りました。

お目当ては、サラ・ムーンの写真展です。

サラ・ムーンといえば、モデルとして活躍した後、写真家になった人ですが、かつて『赤ずきんちゃん』の写真絵本を見て衝撃を受けて以来、ずっと気になっていました。

今回、それが「黒ずきんちゃん」という作品になって映像作品とともに展示されていました。実に、妖しいというか、かなりアブナイ感じの作品です。

 

この展覧会を開催している何必館・京都現代美術館というのが、実に驚くべきところです。祇園の繁華な街並みに、そこだけ異質な空間がぽっかりと空いているような不思議な場所です。

サラ・ムーンの幻想的とも言える作品世界に浸りきった後、華やかな通りに出たとたんに、夢から覚めたような気分でした。

 

 

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2016年

5月

30日

「夜の木」の旅、岡山編

「夜の木」の旅は、今回は、岡山のカフェドグラス921ギャラリーです。

こんな風に、「夜の木」に導かれて思いもよらなかった場所へ旅ができるのは

嬉しい限りです。

うっとりするような気持ちの良い空間で、素敵な方たちと出会うことができました。

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2016年

5月

25日

ささめやさんの版画展

福生のギャラリー・オルタンシアでの次の展示が始まりました。

ささめやゆきさんの版画(リノカット)展です。

どこかノスタルジックで、ユーモラスで、ちょっとさびしさが漂う、そんなささめやさんの版画作品を福生で展示できるのは大きな喜びです。

 

2016年5月25日~7月10日

ギャラリー・オルタンシア

カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店内

http://www.cafe-du-jardin.com/

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2016年

5月

16日

次の展示会は岡山です

「夜の木」の第5刷が日本に到着してからの怒涛の日々も

そろそろ落ち着きつつあります。

 

出荷作業に加え、相次ぐ展示会で、てんてこ舞いでした。

京都の誠光社、松江のアルトス・ブックストア、東京吉祥寺のOUTBOUND、

それぞれ盛り上がり、皆さんに楽しんでいただけたようで大変嬉しく思っています。

 

そして、次の展示会は、岡山(赤磐市)のカフェドグラス 921ギャラリーです。

2016年5月28日~6月5日。

「夜の木」と「世界のはじまり」のシルクスクリーン作品が展示されます。

それと、古材による額装を手掛けていただいたMOBLEY WORKSの作品も

展示販売されます。素敵な展示になりそうで楽しみです。

 

タムラ堂も初日(28日)には在廊し、18時からトークを予定しています。

お近くの方、よろしければぜひご参加ください。

 

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2016年

4月

22日

京都、誠光社での展示会

京都の書店、誠光社での展示に立ち会ってきました。「夜の木」と「世界のはじまり」のシルクスクリーン作品展です。お店の奥まったところの壁面がギャラリースペースになっていて、良い感じのコーナーになっています。

 

誠光社は、あの恵文社一乗寺店に比べれば、かなりこじんまりとした本屋さんですが、棚の前で熱心に本を眺めているお客さんの姿が絶えることなく、ある意味で、理想的なセレクト本屋かも知れません。

この場所で展示会ができるのは嬉しいことです。

 

今回は、少しばかり本屋めぐりをしました。それにしても、京都の本屋さんは面白い! 

三月書房、ホホホ座、恵文社一乗寺店など、あ~、いくら時間があっても足りませんね。

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2016年

3月

13日

ロベール・クートラス展に行きました。

ロベール・クートラス展~僕は小さな黄金の手を探す~が始まりました。

早速、オープニングに行ってきました。

三島駅からシャトルバスで25分。ちょっと遠いですが、遠足気分でした。

クートラスの作品は、これまでもギャラリーSUや松濤美術館などで目にしてきました。また、パリ郊外の岸真理子さんのお宅の壁にさり気なく掛けられているたくさんの作品も見せていただく機会がありました。でも、今回の展覧会は、クートラスの全体像を知る上で、実に興味深い展示です。

若いころの油絵には心惹かれました。また、グワッシュの作品も面白いです。

そして、何といっても大量のカルト。そしてユーモラスなテラコッタ。

まさに中世の職人世界や民衆芸術を思わせます。

オープニング・トークを聴き、ゆっくりとクートラスの世界に浸ってきました。

 

同じ「クレマチスの丘」にある IZU PHOTO MUSEUM で開催中の

本橋成一さんの写真展「在り処」まで回る時間も気力も残っていませんでした。

会期中にまた行きます。

 

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2016年

3月

01日

みやこうせい写真展~子どもの情景~

ギャラリー・オルタンシア(福生)で、みやこうせいさんの写真展が始まりました。

長年ルーマニアの農牧民の暮らしや伝統、習慣を取材して、素晴らしいエッセイや写真集を発表しているみやこうせいさん。

今回は、ルーマニアだけでなくギリシャ、イタリア、インドなどの野原や町角での子どもたちの写真の展示です。

ここぞという瞬間をとらえる不思議な力を持ったこうせいさん。子どもたちに向ける温かい眼差しが感じられます。

 

会場・ギャラリー オルタンシア

(カフェ・ドゥ・ジャルダン福生西口店内)

        tel. 042-553-7737

期間・2016年3月1日~4月3

 

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2016年

2月

28日

「夜の木」とモランディとタムラ堂

ターラー・ブックスから『夜の木』5刷の見本が航空便で送られてきました。すごく良い感じ!、と思います。

 

東京ステーションギャラリーで開催されているジョルジュ・モランディの展覧会「終わりなき変奏」を見てところでしたので、モランディ風に写真を撮ってみました。水差しなどはタムラ堂のうつわ類です。

 

終生ボローニャの町から出ることなく絵を描き続けたモランディ。これまで何度となくボローニャのモランディ美術館で作品を見てきましたが、今回ステーション・ギャラリーのレンガの壁に

掛けれたモランディの作品にうっとり見入ってしまいました。

 

そして届いたばかりの『夜の木』(見本)にも見とれています。

これからチェンナイ(インド)港から船積みされて

東京港に向かうところです。

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2016年

2月

11日

『雪がふっている』が anan で紹介されました

『雪が降っている』が anan で紹介されています。

今販売中の 雑誌 anan(2016.2.17号)、猫好きにはたまらないにゃんこ特集号です。

でも猫関連記事とは別のAntennaというコーナーにご注目ください。Good Sleep というページで、素敵な眠りへと誘ってくれるアイテムのひとつとして『雪がふっている』が取り上げられています。

 

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2016年

2月

06日

『夜の木』5刷の進行状況

インドのターラー・ブックスの制作責任者のアルムガム氏より連絡がありました。

日本語版『夜の木』5刷の制作は順調に進んでいて、本文の印刷は終わり、今、表紙を印刷しているところだそうです。(写真)

写真では、印刷された色合いが良く分かりませんが、センバルの木が黄金色に輝いているように見えるではありませんか!

早く完成品が見たいものです。

 

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2016年

1月

26日

井の頭公園の池はかいぼり中です。

井の頭公園の池のかいぼり作業(2回目)が進行中です。

池の水はほとんど抜かれた状態です。

そして、池に浮かんでいた白鳥のボートたちは全て陸にあがり、近くの公園で休んでいます。

ちょっと不思議な光景です。

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2016年

1月

20日

『夜の木』がリンネルで紹介

雑誌「リンネル」(宝島社)3月号のLiniere Cafe のコーナーで『夜の木』が紹介されています。

「木々の美しさを改めて」というのがテーマ。

「木」をモチーフにしたアイテムが集められている中で、絵本が2冊取り上げられています。そのうちの1冊が『夜の木』で、もう一冊は『木をかこう』。ブルーノ・ムナーリの名作です。訳は須賀敦子さん。この本と一緒に選ばれるのは嬉しい限りです。

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2016年

1月

12日

『世界のはじまり』フランス語版の表紙もなかなかです。

デザイナーの守屋さんがフランス語版の『世界のはじまり』をパリで買ってきてくれました。(右写真)

インドのオリジナル版は英語ですが、さまざま国で翻訳版が出版されています。日本語版とフランス語版は、オリジナル版と表紙の色が違います。

このフランス語版の表紙を見たとき、あっ、こういうやり方があったのか、と軽いショックを受けました。

版元は、今フランスでもっとも元気のある出版社と言われているACTES SUD。なかなか大胆です。

すごく地味ではありますが(実物は画像よりもさらに地味です)、生命が生まれる前の混とんとした感じがよく出ていると思いました。(日本語版は生命が生まれるときの輝きのようなものをイメージしています。)

 

インドのオリジナル出版社のターラー・ブックスは、オリジナル版の表紙にこだわることなく、

日本語版やフランス語版の解釈やデザインを尊重し、楽しんでいるようでもあります。

 

守屋さんによるとパリの本屋さんでは、この本は絵本コーナーに平積みされていて、

ひときわ異彩異彩を放っていたそうです。そうでしょうね。

 

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2016年

1月

10日

『世界のはじまり』が読売新聞で紹介されました。

1月9日(土)の読売新聞夕刊で、『世界のはじまり』が紹介されました。

子どもの本のページです。

「初」というテーマで、日本科学未来館の小沢淳さんが

この本について紹介してくれました。

「科学的な知識など持ち合わせていなくても、

伝承の根底にある自然観や知恵の体系を再構築することで、

自然現象やものごとの成り立ちの本質に迫れるのだろう」

この絵本の世界観を的確にとらえて解説していただき嬉しいです。

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2016年

1月

02日

「マハーバーラタ」について

昨年末に久しぶりに吉祥寺シアターで芝居を観ました。小池博史ブリッジプロジェクトによる「幻祭前夜 マハーバーラタより」です。

 

なぜ、今「マハーバーラタ」なのか、そして私たちは「マハーバーラタ」をどう捉えていったらよいのか、さまざまな問いを突き付けてくる、実に刺激的な舞台でした。(公式ホームページよりの写真)

 

なによりも役者たちの肉体表現、特ににタイの役者というかダンサー、スノン・ワラカーンの動きに目を奪われました

 

かつて横浜ボートシアターの「若きアビマニュの死」という仮面劇を観たときの

衝撃を思い出しました。これも「マハーバーラタ」からのエピソードで、

パンダヴァ5王子の一人である勇者アルジュナの息子アビマニュの壮絶な戦死を扱ったものでした。

 

また、セゾン劇場のこけら落としで話題を呼んだ、9時間にも及ぶ上演時間の

ピーターブルックの「マハーバーラタ」の舞台や、ジャワ影絵劇のワヤンのことも

思い出し、この壮大な叙事詩の世界に浸っていました。

 

最近ブルックが再度手掛けた『Battlefield 「マハーバーラタ」より』や、

宮城聡演出の「マハーバーラタ~ナラ王の冒険」は見逃してしまいましたが、

「マハーバーラタ」に、今の世界を考える上で重要なヒントがあることは確かだと思います。

 

ブルックの「マハーバーラタ」の脚本を手掛けたジャン=クロード・カリエールが

その著書の序文で記していますが、この壮大な叙事詩の底に常に消え去ることなく

流れている本流は「われわれは破壊の時代を生きている」という脅威なのです。

祝祭的な雰囲気の中で、滅亡へと向かう陰謀と殺戮。

この破壊は避けることができるのか? とカリエールは問いかけています。

 

そこで、なぜか思いは『世界のはじまり』の世界観、死生観へと繋がっていくのでした。 

 

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2016年

1月

02日

みやこうせいさんのマラムレシュへの愛

ルーマニアの旅から戻られたばかりの

みやこうせいさんから

写真集をいただきました。

ルーマニアで出版された美しい本です。

モノクロの写真から伝わってくるのは、

ルーマニアのマラムレシュの人々の慎ましい暮らし、

人々の優しい表情、とくに子どもたちの笑顔、

そして息をのむほど美しい風景です。

なによりもこうせいさんのこの土地と人々に対する愛が

この写真集には溢れています。

年末、年始はこの本を眺めて過ごしました。

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2015年

12月

17日

『夜の木』5刷の表紙

『夜の木』は重版のたびに表紙が変わります、と言うと、よく驚かれます。そんな本、他に見たことないですよ、と。そもそもインドの原書がそうなっているので、タムラ堂のオリジナルのアイデアではありません。

一冊ずつにシリアルナンバーが入っているので、同じ表紙で同じ番号のものが出ないように刷(版)によって表紙を変えているということだと思います。

 

さて、今準備中の第5刷ですが、表紙が決まりました。「客人たちが帰る」という図柄をあしらった表紙です。今回は、夕焼けのようなオレンジ色です。

 

精霊が住むというセンバルの木。夜の訪れとともに昼間の客人たちが引き上げていく…。まさに「夜の木」の世界の幕が開く瞬間。この象徴的な場面が第5刷の表紙を飾ります。日本語版だけの特別な表紙です。

現在、南インドの工房にて作業が進んでいます。

どうぞお楽しみに!(発売は2016年の4月予定です。)

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2015年

12月

15日

手作りリース

今年のクリスマス・リースは、手作りです。

先日、河口湖周辺の雑木林で枯れたつる草を拾い、その場でぐるぐると巻いてリースを作製。さらに枯れ葉や松ぼっくりや実を飾り、なんとかリースっぽいものになりました。鳥の巣を思わせるナチュラル系のリース、タムラ堂には合っているかもしれません。

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2015年

12月

13日

12月初旬の京都

せっかく京都まで来たのだから観光もしようと思い立ち、少し歩き回りました。

12月だというのに、修学旅行と思しき中学生の団体やら、中国人らしき観光客で、どこに行っても賑わっていました。

 

京都に来るとつい立ち寄ってしまうところが何か所かあります。今回は、少し足を延ばして大山崎山荘を訪ねました。そこで開催されていたルーシー・リーとハンス・コパーの作品展を堪能しました。

さすがにここまでやって来る観光客は少なく、ゆったりと気持ちの良い時間を過ごすことができました。

 

そして市内では、東福寺へ。ここの「通天橋」から眺める紅葉は

この世のものとは思えないほどの見事さですが、

さすがに見ごろは少しばかり過ぎていました。

でも、東福寺へ来たのは、紅葉目的ではなく、「八相の庭」でした。

作庭家、重森三玲による「永遠のモダン」といわれる庭園は、

心に響くものがあります。特に、北庭のウマスギゴケと敷石と市松模様は

いつ見てもどきどきするほど新鮮です。

そして、ここもあまり混雑はなく、静まり返っていました。

 

ここまで書いて、なんだかデジャヴ感。

昨年も同じようなことを書いていました。好きなものは好き、ということでしょうか。

 

 

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2015年

12月

11日

京都の誠光社

12月初旬の京都、今年はまだ紅葉がかなり残っていました。

でも、今回のお目当ては、紅葉見物よりは、開店したばかりの話題の本屋さん、誠光社です。

恵文社一乗寺店の元店長、堀部さんが独立して始めた小さなセレクト本屋さんなのです。今の時代、古本屋ではなく、新刊書の書店を開店するというところに堀部さんの志の高さを感じます。しかも、取次店を通さずにになるべく直取引で本を仕入れるという、その手の内をオープンにしているのです。

この誠光社の試みに刺激されて、自分でも

本屋さんを始めようとする若い人が現れるといいですね。

次々にお客さんが訪れ、熱心に本棚を物色し、手に取って眺め、

何冊も本を購入しているのを目の当たりにして、嬉しくなりました。

『世界のはじまり』もいい場所に置いてありました。


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2015年

11月

14日

『世界のはじまり』のスリーブ・ケース

やっと『世界のはじまり』の出荷を開始することができました。


今回は、スリーブ・ケーズに入れての販売です。

黒いボール紙に白いタイトル文字、卵型の窓を開けました。日本語版だけのものです。


スリーブから本を出す瞬間に、闇から輝く生命が生まれ出る場面に立ち会う、というようなイメージです。

卵の形は、作者のバッジュ・シャームがこの本を構想する際に最初に発想した「原初の卵」と結びついています。


最初は、単なる保護ケース的なものを考えていたのですが、デザイナーの守屋さんと相談しているうちに

なんだか気持ちが入ってきてしまいました。

結果、なかなか良い感じのものになったと思っています。






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2015年

11月

09日

晩秋の休日

『世界のはじまり』の出荷作業がひと段落したので、一日休みをとって河口湖近辺まで行ってきました。紅葉を楽しみ、富士山を眺めながら温泉に入って、のんびり過ごしてきました。


ターラー・ブックスのギーター女史とその息子(といっても大人です)のアルンくんと一緒にこの温泉に来た日のことを思い出しました。

随分前のような気がしますが、一昨年の夏でした。

その翌年(つまり去年)、彼らとはボローニャで再開し、Creation (『世界のはじまり』の原書)を見せてもらったのです。


その絵本の日本語版がはるばるインドから船で届き,

今やっと出荷することができたことを思うと不思議な気持ちになります。

そして、そのメイキング映像をアルンくんが制作し(彼は映像作家でもあるのです)、

タムラ堂が監修した日本語字幕版が出来上がってきたのです。 


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2015年

10月

10日

「世界のはじまり」展スタート

吉祥寺のOUTBOUNDで「世界のはじまり」展が始まりました。大判のシルクスクリーン作品が展示されています。書籍も先行発売しています。(~10月19日)


中央インド出身のゴンド民族を代表するアーティスト、バッジュ・シャームが描く創造神話の世界が、OUTBOUNDのスタイリッシュな空間と一体となっています。ぜひ、この空間に身を置いてみてください。


2012年の8月に「夜の木」の刊行を記念してOUTBOUNDで、展示会を開催してもらったことを思い出します。それが「夜の木」がその後口コミで広まっていく大きなきっかけとなりました。

今回も「世界のはじまり」がここから広まっていくような、

そんな予感が…。

http://outbound.to/news/


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2015年

9月

07日

水田典寿さんの「日々の暮らし」展

これが「日々の暮らし」なのか! と思わずため息が出てしまうほど、美しい空間でした。

水田さんの作品にはいつもうっとりさせられます。

それは、作品そのものの造形的な面白さや美しさもさることながら、その作品を包み込む空間が、心に響くのだと思います。

つまり、流木や元は何だったのかよくわからないモノたちの内に堆積している時間が、その美しい空間の中で密かに息づいているのを感じさせてくれるのです。


ハウス(瑞穂町)での展示は今回でおしまいとのこと。

antosの相棒、小林寛樹さんの福生のハウスはすでに解体されてしまいました。残念。


タムラ堂が密かに目論む福生プロジェクトにこのお二人の力を借りようと思いつつ、状況は変わっていきます。

いつまでものんびり構えているわけにもいきません。

 

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2015年

9月

07日

印度百景

阿佐ヶ谷での「印度百景」のイベントにゲストとして呼んでいただき、100人ものお客さんを前にしてのトークという慣れないことをやってきました。(写真は開場を待っている人たち)

 

ターラー・ブックスや「夜の木」のことなどを写真を使いながら好き勝手におしゃべりしてくださいとのことでした。

トークは苦手ですが、司会の水野さん(東京カリ~番長)と飯塚さん(カレーライター)お二人の絶妙な話術に導かれて、なんとか終えることができました。参加してくださった方々にお礼を申し上げます。

スタッフの方たちにも感謝。有難うございました。

 

こういうイベントの後は、いつも後悔ばかりです。本当に言いたかったことがうまく言葉にできなかったなあ、と。でも、もしかしたら、あの場にいた方たちに

何かを感じてもらえたかもしれない、と思い直したり。

とにかく面白くて、ちょっと不思議な時間と空間でした。料理ユニットのマサラワーラーのカレーも美味しかった。

 

「夜の木」に導かれて、今回も新しい出会いがありました。この本の力には今さらながら驚かされます。

 

またインドに行きたくなりました。

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2015年

8月

07日

「サルビアと手仕事」展

福生のギャラリー・オルタンシアの今回の展示では、サルビアの仕事をご紹介しています。

(「サルビアと手仕事」展)

サルビアは、暮らしの中にこんなものがあったらいいなという思いをかたちにしていく活動体です。

優しい雰囲気のオリジナル図案を使って伝統工芸や地場産業のこだわり職人さんたちと現場で話しながら、ものづくりをしています。

民藝運動やアーツ・アンド・クラフツを思い浮かべますが、もっと日常的でささやかな、生活を楽しくしていくものを目指しているようにも思えます。

でも、そこでは、手仕事が大きな意味を持っている

というところが、タムラ堂の出版とも通じるところがありそうです。

なにしろ、「夜の木」の日本語デザインなどでお世話になった

セキユリヲさんがそもそも立ち上げたブランドなのですから。











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2015年

8月

02日

サルガドの映画

8月になりました。

暑い夏です。

映画「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」が8月1日に公開されました。

「神の眼」を持つと言われる写真家のドキュメンタリー映画です。監督はヴィム・ベンダースとサルガドの息子、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド。すごい映画です。というか、サルガド本人がすごい。そして、彼の写真の前では言葉を失くしてしまいます。

2009年に東京都写真美術館でアフリカの写真を目にして以来、ずっと心に残っていました。


今回、映画の公開に先立ち、プロモーションのために息子のジュリアーノさんが来日されました。その際、タムラ堂のスタッフKがお手伝いするという嬉しいご縁がありました。

世界的な報道写真家がたどり着いた故郷ブラジルでの壮大なプロジェクト、谷川俊太郎さんがコメントしているように「凄いとしかいいようがない」です。

 

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2015年

7月

31日

猛暑でもなんとか収穫

とんでもない暑さの中、汗びっしょりになって収穫しました。熱中症には気をつけながら…。

こんな猛暑でも、がんばって育ち、その身(実)をけなげにも差し出してくれる野菜たち、いやあ、愛おしいですね。

トウモロコシ、トマト、ナス、キュウリ、ミョウガ、シシトウなど夏野菜がどっさり。

不安定な気候がつづいたので心配していましたが、思っていたよりもよく実りました。

インゲンや枝豆もうまくできましたし、じゃがいももまずますでした。ルバーブなんて、今までにないほど力強く育っています。

そろそろ秋冬の野菜の準備をしなくては、と思いつつ、10月刊行予定の「世界のはじまり」の中でも、

作者は時の移り変わりを循環としてとらえていたことを思い出しました。

「人間にとって生きるとは時とともにあることだ」。





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2015年

7月

01日

蚊を避けながらの収穫

近年、天候がおかしい、と誰もが言います。地球規模で何か異変が起こっていると。

菜園はなかなか厳しい有様です。もちろん作業をさぼっていたことが一番の理由ではありますが。

梅雨の入って多少のお湿りががあり、野菜たちは息を吹き返した感があります。

蚊を避けながらの収穫作業、暑い日は、たまりません。でも、新鮮な野菜を手に入れるためにはなんのその。食い意地というのは大したものです。

ナスやトマト、キュウリなどの定番野菜、インゲン、じゃがいもなど、とにかく採れるときは一気です。

これからは、シシトウ、トウモロコシ、枝豆などが続きます。ミョウガも元気です。

そして何よりも、ルバールが生い茂っています。

取り置いてあったラズベリーと一緒にひたすらジャムを煮る日々です。

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2015年

6月

28日

アファナシエフのピアノ・リサイタル

クラシック音楽に特に造詣が深いわけではありませんが、やはり、このピアニストは特別だと思います。

6月27日、紀尾井ホールでのヴァレリー・アファナシエフのピアノ・リサイタルを聴き、改めてそう感じました。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「悲愴」と「月光」、ショパンのポロネーズ集というお馴染みの曲が、アファナシエフの手にかかると、そうか、これは、こんな作品だったのかと驚かされます。ゆっくりとしたピアノの音色の柔らかい美しさと強さ、そして時に一瞬の沈黙があたりを支配するような独特の間。


タムラ堂のスタッフで翻訳家の田村恵子が翻訳を手がけた『天空の沈黙』、『妙なるテンポ』(ともに未知谷)、さらには、最新CDのライナーノーツというかエッセイ(32ページ!)など、その独特の文章でも異才ぶりが知られるアファナシエフ、やはりすごいです。

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2015年

6月

19日

代官山ブックデザイン展2015 (終了しました)

「美しい本」を見つけ出し、それを人々に紹介する、というこの展示会は、今年で2回目とのこと。

ブックデザインというのは、実に奥が深い世界です。単に装丁、デザインということに収まらない、本そのものの在り方に関する一つの提案とも思えます。


そういう意味でも、本展に『夜の木』を選んでもらえたのは、大きな喜びでした。(右・カタログ)

6月11日の終了日にやっと会場に足を運ぶことができました。スタイリッシュで斬新なデザインの書籍のなかで、『夜の木』はやや異色であったかもしれません。

「Shunga」というユニークな本の隣に展示されていたのにもちょっと意表を突かれました。


いずれにしても、このような催しが書店で行われることは嬉しいことです。

今後さらなる展開を期待したいです。

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2015年

6月

18日

牛窓の「抽象的な作用」と「夜の木」

岡山県瀬戸内市の海辺の町、牛窓というところに行ってきました。

ここは「日本のエーゲ海」と言われているらしいですが、目指したのは、明治時代の古民家「御茶屋跡」。そこで開催されている展示会の、この日が最終日でした。

 

吉祥寺のOUTBOUNDの小林和人さんの構成による「機能と作用」展の「抽象的な作用」編。小林さんのセンスが光る素晴らしい展示でした。参加された作家の方たちの作品にも心惹かれました。

 

目の前に広がる静かな海から、古い建物に風が吹きわたり、

その気持ち良さは格別。ゆっくりと心地よい時間を味わってきました。

この屋敷の土蔵には、「夜の木」の大判シルク作品がひっそりと展示されていて、

神秘的な雰囲気を醸し出していました。

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2015年

6月

05日

「世界のはじまり」

タムラ堂は、相変わらずゆるやかな活動を続けています。

次に出版する本は、『世界のはじまり』という絵本で、刊行時期は、今年の秋を予定しています。

これは、『夜の木』と同じインドのターラーブックスによるハンドメイド絵本の日本語版です。

原題は、Creation。作者は、『夜の木』でも3場面を描いているバッジュ・シャームさん。もっとも評価の高いゴンド・アーティストの一人です。文章は、ターラーブックスのギーターさんがまとめています。日本語訳は青木恵都さん。

ゴンド民族の神話を題材に、世界のはじまり、そして時間の流れ、季節の移り変わり、さらに死と再生を描いた美しい絵本です。

 

定価はまだ決まっていません。税込で4千円以下に抑えるつもりですが…。

さらなる情報は、また改めてお知らせします。

 

ターラーブックスより、この絵本のメイキング映像が届きました。

すごく面白いです。制作はギーターさんの息子のアルンくん。彼は、一昨年、ギーターさんと

一緒に来日し、われわれと一緒に温泉に行ったりしました。なかなかの好青年です。

できたら、いずれこのメイキング映像に日本語の字幕を付けたいと思っています。

とりあえずは英語字幕でご覧ください。

 

なお、表紙は、日本語版は、原書とは色が変わります。(写真参照)

 

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2015年

5月

05日

燕子花

美しく晴れ渡った5月の休日に、根津美術館に行きました。尾形光琳の燕子花図屏風と紅白梅図屏風が同時で展示されているというので出かけていったのです。

良く知っている作品なのに、やはり、実物を前にすると動けなくなりました。すごいです。この二つ屏風を見ただけで、すっかり満たされてしまいました。

それから、庭園の池で見事に咲き誇る燕子花(かきつばた)を眺めました。これもすごい。

帰りに美術館のすぐ前の、Down the Staires というカフェで一休み。イギリスの陶芸家スティーブ・ハリソンさんのカップでサーヴィスされる珈琲を飲み、

いい気分で帰ってきました。


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2015年

4月

01日

怒涛の日々も一息

『夜の木』4刷の作業でスタートした2015年。特に、本がインドから東京港に到着してからの2か月間は、まさに怒涛の日々でした。

 

本がハンドメイドであれば、出荷作業も手作業です。届いたダンボール箱から本を取り出し、「夜の木通信3」などを挟み込み、透明の袋に入れて、バーコードシールを貼り、またダンボールに詰めるという一連の作業も、4刷目ともなると慣れたもの、と言いたいところですが、今回は2,000部ということもあり、なかなかの作業量でした。

さらに、ご注文先への梱包、発送など、さまざまな業務が続きました。

 

その間に、京都・恵文社一乗寺店での「夜の木」展、吉祥寺OUTBOUNDでの展示会もあり、

気が付いたら3月も終わり、なんと4月になっていました。そして『夜の木』(4刷)の在庫も

残り僅かです。

 

ここで、やっと一息つくことでができて、井の頭公園にお花見に行く余裕も出ました。

今年は一気に満開になったということもあり、公園は平日だというのに

花見客でにぎわっていました。

あまりにも見事に咲き誇っている桜とその下で盛り上がっている宴会に、ややうんざり。

むしろ、井の頭の池のほとりにひっそりと気高く佇むしだれ柳に心を奪われました。

まさに『夜の木』4刷の表紙を思わせる淡いグリーンでした。

 

さて、これからは、今年の秋に出版予定の『世界のはじまり』の校正作業です。

ゴンド民族の創世神話がもとになっている壮大で美しい世界が描かれた大判の絵本です。

これもインドで製作されるハンドメイド絵本です。

 

そして、これから農作業が忙しくなる季節でもあります。ふうー。

 

 

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2015年

2月

18日

京都の「夜の木」展

京都に行ってきました。

恵文社一乗寺店のギャラリーアンフェールで

開催される「夜の木」展のセッティングを

してきたのです。

京都に行くたび立ち寄る恵文社は、

あまりの面白さについ時間を忘れてしまう

場所です。店内の本棚を渡り歩いているうちに別世界に迷い込んでしまいます。

そんな素敵なセレクト本屋さん、恵文社の

ギャラリーで「夜の木」展が開催されるのは

嬉しい限りです。たくさんの方に楽しんでいただければ幸いです。

 

2月の京都は寒いだろうなと覚悟をして

出かけましたが、幸いお天気にめぐまれ、

東京よりも暖かい感じがしました。

 

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2015年

2月

05日

雪国へ

今日は東京でも雪がふっています。

昨日は、雪の深い越後湯沢まで行ってきました。

全国童画展の審査です。

お天気は良かったのですが、前日までに降り積もった雪で、あたり一面雪景色でした。

『雪がふっている』の世界とはちょっと違うかもしれませんが、こんなにたくさんの雪を見たのは久しぶりでした。

屋根の上で雪下ろしをしている人の姿が駅前の商店街でも見受けられました。(写真中央)

絵の審査は楽しい側面もありますが、難しいものです。応募者が、いろいろな思いを込めて一生懸命に描いた作品を、いとも簡単に落としていく作業は、

やむを得ないとは言え、辛いものがあります。

一方で、こちらの心に響くような、気持ちの良い作品に出合えた時は、

嬉しいものです。

三人の審査員で協議をしながら、大賞をはじめ最優秀賞、優秀賞などを

次々に決定していきました。

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2015年

1月

18日

ロベール・クートラス展

ロベール・クートラス展~夜を包む色彩~が渋谷区立松涛美術館で開催されます。2月8日から3月15日(月曜日と2月23日~27日は休館)。なんと入場無料!

今回の回顧展は、「クートラスの孤独な夢想の中から生まれた、人生そのもの」と言えるカルト"carte" (手札サイズの作品)だけでなく、グワッシュやテラコッタ作品が展示されるとのことです。

昨年の春、パリ郊外の岸真理子・モリアさんのお宅で見せていただいた作品たちに再会できるのが今から楽しみです。

クートラスの作品を前にすると不思議な気持ちになります。夜の闇の世界へと連れて行かれるような感覚とともに遠い記憶を呼び覚まされるような懐かしさ、そして民衆芸術に通じる大らかさも感じます。動けなくなります。必見です。

www.robert-coutelas.com/jp/information

 

 

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2014年

12月

23日

「夜の木」4刷の見本

まるでクリスマス・プレゼントのように、『夜の木』4刷の見本がインドから届きました。(写真中央)


今回の表紙は、オリーブ・グリーンとイエローの美しい<孔雀>の場面です。これまでの3冊と合わせて並べては、悦に入っております。


南インドの工房では、手縫い、手貼りの製本作業がまだまだ進行中とのこと。日本に到着するのが待ち遠しいです。

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2014年

12月

19日

庭園美術館からギャラリーSUへ

リニューアルされた東京都庭園美術館に行ってきました。

平日は写真撮影がOKということでした。ラッキー!と思ったの束の間、なんと手持ちのカメラの電池が切れていたのです。

古いタイプのケイタイのカメラで2,3枚撮りましたが、なにしろ、シャッターを押す時の音が大きいし、画像もあまりきれいではないので、写真はあきらめて、自分の目で見ることに専念しました。


アールデコの内装は確かに見事ですが、補修を手掛けた職人さんたちの技術と熱意にも心を打たれました。修復にかかわった方たちの映像が面白かったです。


そして、展示されている内藤礼さんの作品。心に沁みこんできます。館内のところどころにひっそりと佇む小さな人形たち。右の写真はケイタイで撮った数枚の写真のうちの貴重な一枚です。新館のギャラリーで展示されている color beginning の作品群は『雪がふっている』に通じる美しい世界です。


ガラス張りの気持ち良いカフェで庭を眺めながらお茶を飲み、

贅沢な時間をすごしました。


せっかく、都心に出たので、六本木のギャラリーSUに立ち寄りました。

上田亜矢子さんの「小さな記録」という展覧会。

小さな石の立体作品、とくに真っ白な大理石を掘り出した作品を前にして、

やはり『雪がふっている』を思い浮かべてしまいました。

http://www.gallery-su.jp


 

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2014年

12月

13日

紅葉より苔の方が…

京都では、紅葉はほとんど終わっていましたが、苔は、青々としていました。

右の写真は、銀閣寺の庭の苔です。

別に銀閣寺の苔が特筆に値するというわけではありませんが、

なんだか森林地帯を上空から見たような不思議な光景です。

 

下の写真は、東福寺方丈の「八相の庭」の北庭で、作庭家の重森三玲によるものです。

苔(ウマスギゴケ)と敷石の市松模様は、枯山水とは違った魅力があります。現代的で抽象的な造形美を感じます。


苔は、つい見落としがちですが、実に深い世界を見せてくれます。

今回は紅葉に気を取られることなく、苔を味わってきました。

 

A rolling stone gathers no moss.「転石苔を生ぜず」

この場合の「苔 moss」は、もともとの意は、富や財産のことを指すのです。

あわてずにじっくり取り組まなければ何も身につかず大成しない、

という戒めの言葉なのです。ゆっくり行きましょう。


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2014年

12月

12日

夕暮れ時の恵文社一乗寺店

京都の恵文社一乗寺店といえば、セレクト本屋の草分け的な存在として知られています。その品揃えと棚の構成がユニークで、実に刺激的です。

ここに一歩足を踏み入れたら最後、迷宮に入り込んだように、時間の経つのを忘れて、本の間をさまようことになります。今や本好きの聖地として、目が離せない存在です。


その恵文社が、タムラ堂の『夜の木』と『雪がふっている』を力をいれて販売してくださっていることは、大変嬉しいことです。光栄なことです。


併設されているギャラリーで、何かコラボ企画が実現できたら面白いですね、などと店長の堀部さんと話をした後、

外に出たら、あたりはもうすっかり暗くなっていました。

恵文社は、まるで『夜の木』に登場するセンバルの木、

そう、暗闇で輝くセンバルの木のようでした。



 

 

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2014年

12月

11日

大山崎山荘美術館のルーシー・リー

 京都に行ってきました。仕事と言いつつ、実はほとんど遊びです。

紅葉はほぼ終わっていましたが、あちこち歩き回ってきました。

それにしても観光客の多いこと。特に外国人がやたら目につきました。

 

街の喧噪を離れ、大山崎山荘美術館まで足を伸ばしました。さすがに、ここまで訪れる人は多くありません。

「英国叙景 ― ルーシー・リーと民藝の作家たち」という展覧会を観ました。展示数は少ないもの、ルーシー・リーの繊細な作品をじっくり見ることができました。

バーナード・リーチ、濱田庄司、河合寛次郎などの作品も展示されていて、

楽しめました。

 

この場にはやや違和感があるモネの「睡蓮」連作にも

安藤忠雄設計の「地中も宝石箱」(地中館)で再会できました。

この山荘を建てたのは、実業家、加賀正太郎で、

彼はニッカウヰスキーの創業にも参画した人です。

そのうち朝ドラに登場するのでしょうね。

 

 

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2014年

11月

23日

晩秋の藤野

晩秋の美しい休日に、相模原市の藤野に行ってきました。

まずは、駅前のシーゲル堂で、西村繁男さんの展覧会を拝見。

西村さんの凧の作品、気に入ったものはどれも売約済みで残念でした。

西村さん、今木さんご夫妻ともお会いできて

楽しいひと時を過ごすことができました。

 

その後、レストランShuでランチ。野菜のチキンカレーに舌鼓。

ふじのサニーサイドウォークという催しの一環として

このレストランで展示されていた中里繪魯洲さんの

不思議な迫力のある蠟結墨画作品に圧倒され、

中里さんともいろいろとお話ができました。

 

美しく色づいた山々を眺めながら、ぶらぶらとJR藤野駅まで歩き、

中央線で吉祥寺に帰ってきました。

吉祥寺では、OUTBOUNDで開催中の須田二郎さんの木工作品展を覗きました。

そこで久しぶりに須田さんとお会いすることができました。

須田さんは一時、藤野に住んで自然農法で農業をやっていたそうで、

西村さんご夫妻や中里繪魯洲さんとも親しくされているということが判明し、

驚きました。世界は狭いということを最近よく感じます。


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2014年

11月

21日

カンタと刺子

駒場の日本民藝館で開催中の「カンタと刺子-ベンガル地方と東北地方の針仕事」がもうすぐ終わってしまうので、あわてて観てきました。

カンタというのは、旧ベンガル地方(現在のインド西ベンガル州とバングラディシュ)で作られた刺子のことです。

その大らかな造形、華やかな色彩に魅せられました。

プリミティブ・アートというかフォーク・アート独特の素朴さと緻密さが混在する、細かい手仕事には心惹かれます。

どこか『夜の木』の世界にも通ずるものを感じました。


それに対して、日本の東北地方の藍染の刺子は、端正な幾何学模様であまりにも美しく、また、寒い北国の暮らしを思い、見ていて思わず息を詰めてしまうくらいでした。



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2014年

10月

31日

フィリップ・ジャンティの魔術

久しぶりにフィリップ・ジャンティの舞台をパルコ劇場で観ました。

今回は、以前の作品『勿忘草」のリニューアル版ということで、ノルウェーの若い俳優(ダンサー)たちによる舞台でした。

人形と人間が入れ替わりながら、観客の意識を混乱させ、不思議な世界へと誘い込むというフィリップ・ジャンティの魔術にはいつもながら感動します。

今回は、以前にも増して、人形たちと生身の人間が入れ替わるダンス的な身体表現が見事でした。そして、俳優たちが声を出して歌をうたう場面や、ユーモラスなやりとりなど、これまでのフィリップ・ジャンティの舞台にあまり見られなかった要素も増え、全体的に若々しい印象を受けました。

観客はジャンティの魔法にかけられて、夢と記憶が錯綜する雪の世界へと迷い込みます。

 

 

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2014年

10月

16日

「雪がふっている」とブルーノ・ムナーリ

暑い夏もいつしか去り、大型の台風も通り過ぎ、だんだん秋も深まってきました。

そろそろ冬支度のことを考える時期になりました。

少し早いけれどクリスマスのプレゼントのことなども考えようかという気分にもなってきたのではないでしょうか。

そういう方のためにタムラ堂が昨年末に出版いたしました『雪がふっている』をおすすめします。小さな白い本、絵のない「絵本」です。レミー・シャーリップ・作、青木恵都・訳、装丁はセキユリヲさんです。詳しくはこちらへ

 

この本は、レミーが親交のあった音楽家ジョン・ケージに捧げたという話は有名ですが、もうひとつのエピソードをご紹介します。レミーから IT LOOKS LIKE SNOW (『雪がふっている』)を贈られたブルーノ・ムナーリは、大いに触発されて『白ずきんちゃん』(Cappuccetto Bianco)

という絵本を返礼の意味もこめて作りました。

雪の中の「赤ずきんちゃん」ならぬ「白ずきんちゃん」のお話。

やはり真っ白な本です。(上の写真)

 

レミー・シャーリップのしなやかな感性がムナーリの心に響いたのでしょう。

本づくりの斬新さ、読者のイマジネーションによってのみ成立するという大胆な仕掛け、

「絵本」の可能性を極限まで広げる驚くべきたくらみ。

まさにムナーリがめざしたものでもあったのです。

 

なお、日本語版『雪がふっている』は、レミーがこの作品に込めた思いを

より美しく繊細な形で表現しようとしました。

シンプルな日本語訳、美しい文字印刷(亜鉛凸版)、手触りの柔らかな用紙、

手縫いの製本など、心を込めて制作しました。

レミー・シャーリップとブルーノ・ムナーリに見てほしかったです。

 

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2014年

10月

12日

『夜の木』(4刷)情報

ずっと品切れで、ご迷惑をお掛けしております『夜の木』ですが、現在、南インドのチェンナイ郊外の小さな工房AMMスクリーンズにて4刷の制作が進行中です。

手作業によるシルクスクリーン印刷ですので、なにしろ手間と時間がかかります。さらに、年末にかけてインドでの港湾関係のストライキやお祭りシーズンで作業が滞ったりする可能性もありそうです。そのような不確定要素がありますが、今の進行状況ですと、完成本が日本に到着し、出荷できるのは来年2015年の2月末頃になりそうです。もうしばらくお待ちください。詳しい情報は、また改めてお知らせします。

 

この絵本は、刷によって表紙が変わりますが、4刷の表紙が決まりました。今回は<孔雀>の場面です。

「森で孔雀が踊ると、森中が息をひそめて見つめる」

闇夜に輝く孔雀の場面が、神秘的で美しい黄緑色で刷られる予定です。

ここでご紹介する画像は、シルクスクリーン印刷された表紙そのものの画像ではありません。刷り上って出来上がってくる表紙の色合いは、少し違うものになると思います。お楽しみに。

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2014年

10月

05日

『アトリエ・タタンのチーズケーキ』

ベイクド・チーズケーキの始まりは、どうやら中世ポーランドらしいですが、その後、移民によってレシピがアメリカに伝えられたそうです。ニューヨーク・チーズケーキと呼ばれたりします。

フランスでは、チーズケーキは「チーズケーク」と呼ばれ、最近人気が高いとか。アメリカ経由でフランスに入ってきたチーズケーキが、フランス人にとっては、おしゃれな感じがするらしいです。

 

日本でもちろんチーズケーキは人気があり、どこのお店のものが最高、などという話をよく耳にします。そんな中でも、アトリエ・タタンのチーズケーキは特別のような気がします。一度食べたら忘れない味だという話をよく聞きます。濃厚でありながらまろやかな風味、口の中で溶けるような舌触り。

時折無性に食べたくなります。

 

それにしても、タタンの渡部まなみさんのお菓子作りのセンスは抜群で、どのお菓子も見事です。

吉祥寺のお店を閉じてしまった時は、がっかりしたファンも多かったと思います。

その後、通販やイベント出品などを中心に活動を継続中ですが、

このたび素敵なレシピ本を出版されました。

『アトリエ・タタンのチーズケーキ』(文化出版局)です。

美味しそうなチーズケーキのレシピがたくさん紹介されています。

 

なお、今回のレシピ本では、タムラ堂のスタッフ田村恵子が

フランス語表記に関してお手伝いをしています。

 

 

 

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2014年

9月

17日

「山バスク」のシャンブル・ドット

バスクの旅、次は「山バスク」へと向かいました。

 

ピレネー山脈のふもとに点在する小さな村々、「フランスのもっとも美しい村」と認定されているサール、エノア(アイノア)、そしてトウガラシ(ピマン)村として知られるエスプレット、黒サクランボの産地のイッツアスなどをのんびりと巡りました。

 

サールの村を少し外れたところにあるオラビデアというシャンブル・ドット(B&B)に泊まりました。16世紀の屋敷を改装した宿で、素晴らしかったです。部屋はたった5室だけです。そして、宿代は安い!

 

次第に暮れてゆく遠くの山や森を眺めながら、テラスでの夕食。

自家農園の野菜を使った料理は、とても美味しく、実に贅沢な気分を味わいました。

 

 朝、目がさめて、窓から外を眺めると、あたり一面霧がたちこめ、

二頭の馬が草を食んでいました。幻想的な風景でした。

 

オーナー家族の一人、宿を切り盛りしているジャンさんは、とても親切で、

気持ちの良い方でした。

なんと、私たちが興味をもった、宿で使っていた小さなかごを

記念にどうぞとプレゼントしてくれました。

栗の木で作った手作りのかごは、バスク(多分、スペイン側)の特産品だと思います。

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2014年

9月

12日

バスクへの旅ー海バスク

バスク地方を旅してきました。
バスクというのは、スペインとフランスの国境にまたがる地域に住む人々、つまりバスク人の「国」を指します。実際に属する国としては、スペインとフランスに分かれていて、今回は、主にフランスのバスク地方を訪ねました。

 

独特の言語(バスク語)と文化をもつ、不思議な地域(というか人びと)にずっと興味をもっていました。独立心が強く、誇り高い人々というイメージが強いですが、最近では「食」と手工芸品などが注目されています。また、この地域は、リゾート地として人気があります。

 

フランス側のバスクには、「海バスク」と呼ばれる海岸地域と

「山バスク」と呼ばれる山がちの内陸部とがありますが、

お互いにそれほど離れているわけではありません。

車で1時間くらい走れば「海」から「山」へとたどり着きます。

 

まずは、「海バスク」を訪ねました。

ビアリッツ、サン・ジャン・ド・リュズ、バイヨンヌなど、

どの町もそれほど大きくありません。

ぶらぶら歩きまわるのにはちょうどよいくらいです。

夏の終わりとはいえ、お天気がよかったので、ビーチは、

海水浴客でにぎわっていました。

 

シブールという海辺の小さな町に2泊ほど滞在しました。

こじんまりしたホテルの目の前には海が広がり(写真)、

海を眺めてのんびり過ごしました。

そこからちょっと足をのばせば、すぐスペインです。

思い立って、サン・セバスチャンまで行ってみました。

ここもスペインでありながら、やはりバスクです。

人気のバルに立ち寄り、カニのタルトやら、揚げたエビやアスパラ、

シシトウのいためものなどに舌鼓。ここはグルメの街として有名なのです。

バスクの魅力の一つである、「食」については、最初から堪能し、

早くも胃が大きくなってきたような気が…。

 

 

 

 

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2014年

8月

25日

韓国民画に魅せられて

 

ギャラリーオルタンシア(福生)で、池貴巳子さんの絵画展が8月27日より始まります。

貴巳子さんは、韓国民画に魅せられて、伝統的な民画をベースにしながら、独特の味わいのある作品を制作・発表を続けています。

池貴巳子さんの作品の魅力は、自由でのびやかな作風です。それこそ庶民の暮らしの中で親しまれてきた民画の伝統を受け継いでいるということでしょう。

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2014年

8月

07日

ジャック・タチのプレイタイム

ずっと観たいと思っていたジャック・タチの映画「プレイタイム」をやっと観ることができました。
タチが自ら集大成として企画・監督した大作です。1967年の作品です。

面白い、というか、圧倒されました。

はっきりしたストーリーはありません。ガラス張りの近未来的な街で人々が巻き起こす騒動が繰り広げらます。この映画(特に後半のめちゃくちゃな騒ぎ)を見ていて、「地下鉄のザジ」という映画を思い出しました。

 

この「プレイタイム」は、タチが膨大な時間と製作費をかけて挑んだ野心作でしたが、興行的には大失敗で、

タチは破産に追い込まれたそうです。

それにしても、すごい映画です!。

観終わったあと、近くの席の若い女性が「かわいい映画だねえ!」

と言っていました。「うーむ」

ジャック・タチ映画祭、素晴らしい企画です。

(写真 ©Les Films de Mon Oncle - Specta)

 

 

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2014年

8月

02日

ボンジュール フランスの絵本たち

猛暑の中、うらわ美術館に行ってきました。
フランスの絵本、特にペール・カストール文庫をとりあげ、中でもロシア系の画家たちの作品に焦点を当てた企画は、大変興味深いものでした。ババールを同時に展示したのは、ちょっと違和感を感じましたが。

 

ナタリー・パランの原画を見る機会はそうはないと思います。ちょっとぞくぞくしましたね。ロシア・アバンギャルドの最良の部分がフランスの絵本界で花開いたという感じです。

「バーバ・ヤガー」は、日本語版も原書と同じ大判の美しい印刷で出しなおしてほしいです。

エレーヌ・ゲルティックの作品に触れることができたのも収穫でした。

それにしても、ポール・フォーシェ氏がフランスの絵本界(あるいは世界の絵本界)で果たした功績に改めて感心しました。

 

もっとも、今回の展覧会は「フランスの絵本」の全貌を示しているわけではありません。

この些か偏った企画自体、とても面白いと思いますが、個人的には、

アンドレ・エレやメイ・アンジェリ、あるいは、レオポルド・ショヴォーなども

取り上げてほしかったです。アンドレ・フランソワやジャクリーヌ・デュエムなんかも

いいですね。

フランスには、あまり知られていないけれど、面白い才能が潜んでいます。

そのあたりに光を当てた展覧会を期待したいです。

 

 

 

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2014年

7月

23日

梅仕事の仕上げ

梅雨が明けました。

今年の梅仕事もいよいよ終盤にさしかかり、そろそろ仕上げです。

タムラ農園の梅を用いて、いろいろと「梅仕事」に励んできましたが、最後の仕事は、梅干しを天日に干す作業です。

今年は、赤紫蘇を加えました。赤梅酢の鮮やかな赤が強い日差しの下でキラキラしています。

 

赤ウメズといえば、近所でよくお見かけする楳図かずおさんのシンボルマークでもある赤いボーダーのトレーナーのことをそう呼んでいます。青いボーダーの時もごくたまにありますが、これは青ウメズと呼ばれ、

この青ウメズを見かけると幸運に恵まれるそうです。これは余談。

 

さて、梅干しですが、三日干しで、夜露にあてると、しっとり美味しくなる

と言われていますが、これから三日間、しっかり晴れて、夕立などがないように

祈るばかりです。

そして、無事干し終わったら、ビンに入れて保存し、

3か月くらいたってから食べ始めるわけです。

そのころには、この暑さも過ぎ去り、すっかり秋になっていることでしょう。

こんな風に、季節がめぐっていくのですね。

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2014年

6月

15日

初夏のタムラ農園

梅雨の合間をぬっての農作業です。それにしても暑いです。熱中症になってはいけないので、早々に切り上げました。こんな気候のせいか、畑は情けない状態です。農家の人は大変だろうな、と思います。


ジャガイモは、小さいものばかりですが、一部収穫しました。この大きさだと、皮のまま、丸ごと蒸すか、茹でるかして、塩とバターで食べたらおいしいでしょう。煮物にしてもよいかも。

 

それから、この時期は「梅仕事」です。今年も、どっさり梅をもいできました。これから梅シロップやら梅干しやらの作業です。カリカリ梅も作ってみたいし、昨年試した梅味噌もなかなかよかったし、梅は奥が深いです。梅ジャム作りは梅がもう少し熟してからです。

 

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2014年

6月

07日

スカイツリーへ

先日、初めてスカイツリーに行きました。

『ラチとらいおん』で知られるハンガリーの絵本作家、マレーク・ベロニカさん(写真)が来日されて、ぜひスカイツリーに行きたいとのことで、ご一緒したわけです。
こんなことでもなければ、きっと一生行くこともなかっでしょう。

 

お天気がよくなかったので、これでは、何も見えないだろうとややあきらめていましたが、そうでもありませんでした。さすがに富士山までは見えませんでしたが、東京の全貌が眼下に広がる光景には、思わず息をのみました。

悪天候のせいか、思ったほど混んではいなかったので、天空の散歩をゆっくり楽しむことできました。

 

ベロニカさんも、空からの眺めを堪能していました。ご主人のフェレンさんは、建築家だけあって、東京の建物や街並みにも詳しく、地図を片手にベロニカさんにあれこれ説明していました。

 

しばらくすると、雨が降ってきて、あたり全体、霧がかかったようになってしまいました。

それはそれで、雲の中にいるような、悪くない気分ではありました。

 

最初で最後(多分)のスカイツリー体験は、面白くもありましたが、

結局のところ、何とも言えない違和感を拭い去ることができませんでした。

 

帰りの地下鉄の中で、いつも楽しそうなベロニカさんが顔を曇らせて、

ハンガリーの現政権に対する激しい批判を始めました。

歴史に逆行するような独裁的な政権に対する怒りを抑えることが

できなかったのでしょう。その悔しそうな、悲しそうな表情に、

ハンガリーの苦悩の歴史を改めて感じました。

 

そして、日本列島も梅雨入りです。

 

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2014年

6月

03日

「妙なるテンポ」の不思議な世界

天才とも鬼才とも評されるロシア生まれのピアニスト、ヴァレリー・アファナシエフ氏は、その独特な美しい奏法で多くの人々を魅了しています。

そのアファナシエフ氏ですが、実は作家として執筆活動も意欲的に行っています。

ピアノの演奏法だけでなく、その著作もユニークです。

音楽エッセイ『天空の沈黙』(未知谷)は、難解ながらも、一度その世界に入り込むと抜けられなくなります。

そして、今回の新作『妙なるテンポ』(未知谷)は、さらに奇妙な味わいの短編集です。

タムラ堂のスタッフでもある田村恵子(青木恵都)が、アファナシエフ氏の不思議な不条理の世界に寄り添うようにして、日本語訳文を紡ぎ出しています。

書店や図書館で、手に取っていただければ幸いです。

なお、今年の2月に出版された絵本『ルイのうちゅうりょこう』エズラ・ジャック・キーツ著(偕成社)の翻訳も手がけています。

 

 

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2014年

5月

16日

蒔かぬ種は生えぬ

「蒔かぬ種は生えぬ」とはよく言ったものです。

春先に忙しい日々を送っていたため、農作業がおろそかになってしまい、今頃になって慌てています。

種さえ蒔いておけば、育っていく可能性があります、収穫の期待が持てます。でも、文字通り、蒔かぬ種は生えないのです。これは、何事においても言えることと理解していましたが、まさに原意を改めて実感しました。

 

今回、種芋を植えてあったジャガイモだけは、元気いっぱいです(写真)。

今から収穫が楽しみです。

それと、ルバーブも勢いよく育っています。

(これは、毎年、放っておいても芽を出します)

ずぼらな農園主のもとでは、あまり手をかけないでも大丈夫なものばかりの

菜園になってしまいそうです。

とは言え、これからでも間に合う夏野菜の準備に追われる日々です。

 

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2014年

4月

22日

パリ、ボローニャ紀行(7)

今回のパリ、ボローニャ紀行もこれでおしまいです。
日本に帰る前に、2つの素敵な時間を持つことができました。

 

ひとつは、パリの小さな出版社 les trois ourses (3びきのくま)のエリザベートが自宅での夕食に招待してくれたことです。ちょうどパリに滞在中の駒形克己さんとご一緒できて、大変有意義で楽しいひとときをすごすことができました。駒形さんは病後でまだ本調子ではないものの、ずいぶんお元気になられて、いろいろと話がはずみ、皆が幸せな気分になれました。

 

もうひとつは、不思議なご縁で今回お会いすることができて、ご自宅に呼んでくださった岸真理子・モリアさんとのひとときです。岸さんは、画家クートラスが遺した作品をすべて任されている方です。詳しくは、岸さんの著書『クートラスの思い出』(リトルモア)をお読みください。また、『ロベール・クートラス作品集 僕の夜』(エクリ)という素敵な画集もあります。来年には、日本で展覧会が企画されているそうです。

話せば長くなりますが、いろいろな偶然が重なり、タムラ堂のスタッフKが岸さんと古い知り合いであったことが判明し、さらにご連絡先を教えてくださる方がいて、今回、何十年ぶりかの再会が果たされたのです。

パリ郊外の森の中にある素敵なお宅で、おいしい昼食をいただきながら、

夢のような時間を過ごすことができました。

なにしろ、お宅の壁のあちこちにクートラスの作品が惜しげもなく、

というか、さりげなく掛けられているのですから。

 

今回の旅がこのような素晴らしい出会いで締めくくることができたのは、

嬉しいことでした。

 

 

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2014年

4月

21日

Mirrors & Frames 展 

吉祥寺のOUTBOUNDにて、MOBLEY WORKS の鰤岡力也さんの額、鏡などフレームの仕事の展示が始まりました。(5月12日まで)http://outbound.to
部屋に置かれた額や鏡などが、現実の空間を切り取って、まるで異空間への入り口でもあるかのように感じられます。コクトーの映画「オルフェ」を思いうかべたりします。

 

しかもフレームは、アメリカから取り寄せた古材を加工したものです。納屋や工場などの壁や床などに使われていた木材には、長年の記憶が刻み込まれています。それが、今度は、フレームとして別の命を吹き込まれていくわけです。

不思議な気分になります。

 

『夜の木』の大判のシルクスクリーン作品も古材で額装され、展示されています。

インドのゴンド民族に伝わる木の神話的世界が、古材の手触りと一体となって、

神秘性を発揮しています。ぜひ、ご覧ください。

 

 

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2014年

4月

20日

パリ、ボローニャ紀行(6)

ボローニャからパリに戻ってきて3日間ほどパリで過ごしました。
その間、本屋を訪ねたり、展覧会を観たり、知り合いに食事に呼んでもらったり、充実した時間を過ごすことができました。

展覧会は行き当たりばったりで、いくつか観ましたが、ポンピドゥーセンターでのアンリ・カルティエ・ブレッソンの大回顧展は、見ごたえがありました。これまでにも、ブレッソンの写真はかなり見ていましたが、これだけまとめて展示してあると、ブレッソンの全体像が見えて、大変興味深かったです。

特に、画家を目指していた若いころ描いた絵には、心を惹かれました。

そして晩年に再び絵筆をとることになるわけですが、ブレッソンにとって絵画は、

いつも心の奥にあって、彼の写真の仕事を支えていたのかもしれません。

瞬間を切り取った写真でありながら、人の心をとらえる見事な構図の秘密は

そんなところにあるかもしれないと思いました。

 

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2014年

4月

13日

パリ、ボローニャ紀行(5)

ボローニャ・ブックフェアーは、これまでに『夜の木』をはじめ、いろいろな出会いがあった特別な場所です。
今回、6年ぶりに訪れました。

会場に足を踏み入れた感想としては、雰囲気は6年前とあまり変わっていないものの、以前よりもパワーがダウンしているような気がするということでした。

前から感じていたことですが、世界の絵本が均一化しつつあるように思えます。それも、マンガ的な派手なもの、デザイン優先のものなど、読者である「子ども」への真摯な視点が欠如しているような印象を持ちました。

 

そういう中で、小さな出版社の思い切った出版活動にどうしても目がいってしまいます。

インドの tara books も、フランスのMeMoも、そんな元気のある出版社です。

韓国にも somebooks など面白い出版社があります。

今回、tara books のブースで、ギータさんとの再会を果たすことができ、

新刊の企画の話も聞くことができました。

 

それにしても、やはり世代交代なのですね。

知り合いのベテラン編集者たちもその姿をだんだん見なくなりつつあります。

今回、フランスの l'ecole des loisirs 社の編集責任者のアルチュールと

会食できたのは嬉しいことでした。

あなたは伝説的な編集者ですね、と冷やかすと、年をとっているということだろう、

と笑っていました。その彼も、いつまで現役を続けられるか…。

まだまだがんばってほしいです。

 

結局は、ブックフェアーでは、新刊本の情報を得るというよりも

(情報だけでしたらネットで得ることもできますから)、

人と出会い、意見を交わしたりすることこそが、

得難い体験であるということを改めて確認しました。

そういう意味では、今回、具体的な収穫があったというよりは、

がっかりしたり、不満を感じたりしながらも、さまざまな刺激を受け、

これからのことを考えるいくつかのヒントを得ることができた

ブックフェアーであったと思います。

 

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2014年

4月

11日

パリ、ボローニャ紀行(4)

パリからボローニャへ移動しました。

夕方、市内のホテルにチェックインして、さっそくボローニャの旧市街をぶらぶら散策していたら、なんとフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の展覧会に行きあたり、せっかくだからということで、入場してみました。ボローニャでフェルメールを観るというのも不思議な気がしましたが、日本で見逃していたのでちょうどよい機会でした。

混雑もなく、ゆっくりと観ることができました。日本では考えられないですね。

複製で見ていたのでそれほど期待はしていませんでしたが、実物は、思ったよりもよかったです。モデルの少女の視線がどこから見てもこちらを見つめているような気がして、

なんだか妙な気分でした。映画にもなりましたが、画家と少女の関係に思いを

巡らせしまいそうな絵ではあります。

 

ところで、ボローニャといえば、なんといっても画家モランディーです。

生涯この町から出なかったというモランディー。ひたすら壺や壜や水差しなどを

淡々と描き続けたこの画家の作品にはずっと魅かれていました。

震災のため日本での展覧会が中止になったこともあり、今回、また、

ゆっくり見たいと思っていました。

マジョーレ広場に面した市庁舎の一角にあったモランディー美術館は、

改装のためか、市の近代美術館の中に移動していました。

探し当てて入ったモランディーの展示室は、期待が大きかった分、

ちょっと当てが外れた感がしました。

作品自体は、まぎれもなくモランディーでしたが、

それらを展示してある近代的な建物の空間そのものが

なんだかよそよそしくて、居心地の悪さを感じてしまいました。

以前見た、画家のアトリエを再現した部屋もなく、残念でした。

それにしても、多くの人がモランディーの作品の本質を言葉で表現しようと

試みていますが、まずは、言葉を離れて作品の前に立ち尽くすことに

したいと思いました。

 

さて、今回ボローニャに来た一番の目的は、フェルメールでもモランディーでもなく、

ブックフェアーをのぞいてみることでした。ブックフェアについては、次回に。

 

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2014年

4月

09日

パリ、ボローニャ紀行(3)

もともとモネの作品が大好きというわけではありませんが、パリに行くとつい訪れるのがオランジュリー美術館です。ここは、特別な場所という感じがします。

 

この美術館で、モネの睡蓮の絵に囲まれて過ごす心地良さは、何物にも代えがたいのです。

 

池に浮かぶ睡蓮、水面のゆらめき、刻々と変化する光。物の輪郭が次第にぼやけていき、

ついには光のきらめきだけがゆらゆらと揺れている、そんな世界。

 

モネが80歳を過ぎてから、白内障の手術を受けながらも、

大変な執念をもって描いた大作が、見る人の心に平安をもたらすということは、

なんだか不思議な気がします。

 

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2014年

4月

06日

パリ、ボローニャ紀行(2)

パリでは、アパート形式のホテルに滞在しました。

キッチン付なので、部屋でお茶を飲んだり、簡単な調理や食事ができるのが魅力です。

毎朝、近所のパン屋さんへ朝食用のパンを買いにいったり、マルシェ(市場)で野菜や果物やお総菜などを買い込んで、部屋で食事をすることもしばしばでした。(写真は、マルシェのパン屋さん)

 

パン屋さんめぐりも楽しみの一つで、今回も、デュ・パン・エ・デ・ジデに足をはこび、看板商品のパン・デ・ザミなど買い込みました。このパンのことは、以前ブログにて触れました(こちら)。このパン屋さんはなかなかの人気で、

お店の外まで行列ができていたのには驚きました。

 

もう一軒は、ブレ・シュクレというお店。ここのクロワッサンは、まさに絶品でした。

最近は日本でもパンブームで、パリのパン屋さんを巡るツアーなんかもあるそうです。

パンを買いまくるのでしょうか? でも、そのパンをどうするのかな、

どこかで食べるのかななどと余計な心配をしてしまいます。

それにしても、パリで食べるパンは、どうしてこんなに美味しいのでしょう。

街角のどこのパン屋さんでも美味しいのです。

 

もちろん、たまには外食もしました。

今回のハイライトは、ミシュラン2つ星のレストラン、

「パッサージュ53」です。このレストランのシェフは日本人で、

あれよあれよという間に2つ星を獲得したといことです。

予約をとるのが大変とのことでしたが、実は、ちょっとした縁があり、

便宜を図ってもらうことができました。

旬の素材を生かしつつ、それぞれの料理に工夫凝らす手腕はさすがで、

なるほど評判のレストランだけのことはあると納得しました。

この繊細さは、やはり日本人シェフならではの技でしょう。

午後8時にお店に入り、気が付いたら11時を過ぎていました。

贅沢なディナーでしたが、たまにはいいかな、と自らに言い聞かせ、

深夜のメトロでホテルに帰りました。

 

 

 

 

 

 

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2014年

4月

02日

パリ、ボローニャ紀行(1)

3月31日、満開の桜に迎えられてヨーロッパより帰国しました。

今回の旅は、まずは、成田からパリへと向かい、パリで数日滞在し、ボローニャへ。

ボローニャブックフェアをのぞいた後、パリに戻り、さらに数日滞在の後、帰国の途につきました。

その旅の様子を、少しずつ思い出しながら紹介いたします。

 

パリは東京よりもずっと暖かく、そのせいか、少し前まで、大気汚染が深刻な事態で、排気ガスを抑えるために車の規制などが行われていたそうです。

 

パリでは開催中の図書市(Salon du Livre)を視察しました。

会場はたくさんの人でごった返していました。

小学生や中学生などが先生に引率されて、

あちこちのブースで本に群がっていました。

授業の一環ということでしょうか。

 

ただ、この賑わいが、そのまま出版界の活況を表しているわけではないことは、

ひとひとつのブースを観察すればわかります。

いずこも同じということでしょうか。

 

そんな中でも、大胆な企画を展開しているActes Sud など、

元気のある出版社もいくつか目につきました。

マンガの出版も相変わらず盛んです。

児童書では、l'ecole des loisirs 社は、もはや安定した大出版社という風格が

感じられるほどです。

また、近年、ユニークな出版活動を続けているMeMoは、

やはり注目に値しますし。駒形克己さんの出版物を精力的に

紹介している les trois ourses の活動も

興味深いものがあります。

(ここは、『雪がふっている』のフランス語版を

出版している小さな出版社です。)

その駒形さんもパリに滞在中で、トークやサイン会などお忙しそうでした。

その後、我々と同じようにボローニャに向かうということでした。

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2014年

3月

02日

「星を賣る店」

世田谷文学館でクラフト・エヴィング商會の展覧会が開催されているというので、いそいそと出かけていきました。

展覧会用に企画された、吉祥寺のA.K Laboのチョコレート菓子も楽しみでしたし、そして、なにより小川洋子さんとのトークショーがお目当てでした。

そうしたら、京王線の明大前駅のホームで、なんと小川さんにばったりお会いして、世田谷文学館までご一緒しました! 大変嬉しい偶然でした。

 

クラフト・エヴィング商會というのは、吉田篤弘、浩美ご夫妻によるユニットで、とても面白い活動をしています。そのセンスは、心憎いほど洗練され、また人を食ったところもあります。虚と実の境目を取り払うことによって、人々を不安と恍惚に導く、まるで手品師のようだと言ったら失礼でしょうか。

 

「過去はいつも新しく、未来は不思議になつかしい」といういう生田萬(ブリキの自発団)さんの名言を思い出しました。

 

会場は若い人々(とくに若い女性)で賑わっていました。

この展覧会のインスピレーションのもとになっている

今は亡き稲垣足穂先生がこの賑わいを見たらなんとおっしゃるでしょうか。

 

小川洋子さんを交えてのトークは、打合せなしのぶっつけ本番

とのことでしたが、大変興味深く拝聴しました。

 

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2014年

3月

01日

長崎で「夜の木」の展示

『夜の木』がどんどん枝葉を伸ばしています。

長崎での展示もいつの間にか、もうすぐという時期になりました。
開催は、3月15日、16日の二日間ですが、企画・主催の眼銀珈琲展のモトムラさんが気合を入れて準備を進めてくれています。

美しいDMが届きました。

楽しみです。

 

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2014年

2月

23日

『夜の木』(3刷)もう品切れとは!

先日、『夜の木』(3刷)が、やっとインドから到着しました! と

ご報告したばかりなのに、もう、品切れのお知らせをしなければならないとは、

なんとも心苦しいです。

それにしても、こんなにもたくさんの方々が、

ずっと待っていてくださったのかと思うと感激です。

 

ソチ・オリンピックを横目で見ながら、あるいは、

窓の外で激しく雪の降るさまを眺めながら、

ひたすら袋詰めやシール貼の作業していたのですが、

ソチの閉会式と同時に在庫も底をついてしまいました。

 

神秘的で美しいエメラルドグリーンの今回の表紙が好きだ

という人が周りには多く、そのためだけではないと思いますが、

これまでにないスピードで在庫がなくなりました。

それと、すでに前の刷を持っているのですが、3刷も欲しくて、

という方も多く、中には、こうなったら全部揃えます!と宣言される方も…。

 

品切れといっても、タムラ堂の倉庫(実はガレージですが)に在庫が

なくなってしまったということで、書店の店頭(限られた書店ですが)には

まだ並んでいると思いますし、オンライン書店などから入手も可能だと思います。

 

重版(4刷)については、これからインド側と調整するつもりですが、

また、時間がかかるのだろうなと思っています。

年一回の重版、まるで年中行事のようです。気長にお付き合いください。

 

 

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「夜の木」出版記念 シルクスクリーン作品展スタート

今日、8月1日、吉祥寺OUTBOUNDにて「夜の木」出版記念

シルクスクリーン作品展(以後「夜の木」展と呼びます)が

スタートしました。

暑い中、足を運んでくださった方々にお礼申し上げます。

今回はDMによる案内はせずに、ウェブとツイッターでの

お知らせだけでしたが、たくさんの方が足を運んでくださって

とてもうれしかったです。

実際に手にとってページを繰ることによって、

この絵本の素晴らしさが感じられると思います。

また、何人もの方が壁面に掛けらた大判のシルクスクリーン作品に

見入っていました。古材のフレームも大評判でした。

なによりもOUTBOUNDの美しい空間の中に、シルクスクリーン作品が

自然な感じで収まっていたのは感動的でさえありました。

(2012.8.1)

 

 

 

 

「夜の木」展のセッティングに立ち合いました

8月1日からスタートするOUTBOUNDでの「夜の木」出版記念 シルクスクリーン作品展

のセッティング に立ち会ってきました。

OUTBOUDというのは、書店でもギャラリーでもありません。

生活雑貨店ということになっています。オーナーの小林和人さんの

考え方やセンスは「あたらしい日用品」という著書に凝縮されています。

この「あたらしい」というのは、新品とか新奇なものという意味ではなく

むしろ、「コップらしいコップ」はいつまでも「あたらしさ」を

失わないという意味なのです。

店内は、機能性と美しさを備えた皿やポットなどさまざまな日用品が、

息をのむほどの絶妙のセンスでひっそりと並べられています。

その一角に、「夜の木」の大判のシルクスクリーン作品が展示されます。

ぜひ、足を運んでください。

今回は、写真は添付しません。見てのお楽しみということで。

(2012.7.31)

 

 

 

古材の額縁

今日も暑い一日でした。

そんな猛暑のなか、OUTBOUNDでの「夜の木」展のための額縁の準備をしました。

手漉きの紙に手刷りのシルクスクリーン作品が10点。かなり大判です。

この作品に合うような額を作りたい、と鰤岡木工の鰤岡さんに相談して

古材を使った額を特別に制作してもらいました。

今日は、鰤岡さんの工房で、額に作品をセットしました。

とてもよい感じに仕上がりました。

8月1日から吉祥寺のOUTBOUNDで展示されますので、せひ、ごらんください。

 

 

 

クライドルフの世界

「ふゆのはなし」より

もう終わってしまいそうなので「クライドルフの世界」展に行ってきました。

まずまずの入りでしたが、とにかく、女の人ばかりでした。

『ふゆのはなし』は、やはりいいなあと再認識しました。

それにしても、今、クライドルフ展というのは、どうしてなのかなあ、

などとぼんやり考えながら、繊細なタッチで描かれている

花や虫や小人や妖精やスイスの風景などを見て回りました。

昔、児童書出版社の入社試験の面接で、好きな絵本作家は? 

と聞かれて、思わず「クライドルフとかシュルビッツです」

と答えたことを突然思い出しました。

これは、僕の偏見かもしれませんが、どうもクライドルフの作品には、

その美しく愛らしい画面に奥に、なにか解放されていない、

暗く内省的な魂が潜んでいるような気がしてなりません。

「花や生き物たちにあふれた夢とメルヘンの世界」では、

一面的なとらえかたでなないでしょうか。

同じように自然の中のちいさな世界を描いた絵本作家にスウェーデンのベスコフがいます。

彼女の傑作絵本のひとつ『もりのこびとたち』は、クライドルフの世界とよく似ていますが、

決定的に違うのは、そこに溢れるおおらかな解放感ではないでしょうか。

どちらが優れているということではなく、いつ、どのような心の状態の時に、

どんな風に一冊の絵本と出会うかということなのかもしれません。

(2012.7.27)

 

 

 

タムラ農園の一日

今日は、しばらく放っておいた(谷川晃一さんなら放置農法ということに

なるのでしょうが)タムラ農園でひさびさの農作業です。

あっという間に雑草の海のようになった畑を前にして、茫然としながらも

少しずつ作業をしてきました。夏の畑はきついです。

今年、トウモロコシはダメかと思ったら、そうでもなかったので

ちょっとうれしい気分になりました。

ブルーベリーの実が少しずつ色づいてきて、なかなか良い感じです。

お店で売っているような大粒ではありませんが、甘酸っぱくて

少し野性味があり、気に入っています。

「ブルーベリーもりのプッテのぼうけん」というスウェーデンの絵本が

あります。作者はエルサ・ベスコフという人です。この絵本を日本で

翻訳出版(1977年)する際に、当時一般的でなかった「プルーベリー」という言葉を

子ども向けの絵本で初めて使ったそうです。ブルーベリーの研究家の方が

とても喜んだという話を聞いたことがあります。

一方、「サリーのこけももつみ」という絵本がありますが、ここでの「こけもも」は、

実はブルーベリーですよね。(確かにブルーベリーはこけもも類ではありますが、)

当時、子どもたちにはなじみがないため「こけもも」としたのでしょうか。

それとも絵本の文章としてのリズムや語感を尊重し、

あえてブルーべリーを避けたのでしょうか。

なんてことを考えていたら暑さのためくらくらしてきたので

そうそうに農作業を切り上げました。

(2012.7.23)

 

 

 

物々交換

先日、福生の小林寛樹さんのお宅に伺い、頼んであった作品を

受け取ってきました。小さなハリネズミです。本当に小さい。

ノルシュテインさんのハリネズミとは様子が違いますが、でも、

どこか通じるものを感じます。

あわて者のくせに、どこかおっとりしていて、小心者でありながら、けっこう肝がすわっている。

こちらからは、ご注文いただいていた「夜の木」をお渡しする。

物々交換の世界です。

小林さんは、流木やら錆びた鉄などを使った、彫刻というかオブジェのような魅力的な作品を制作しています。家具やインテリアなども手掛けている造形作家。

同じ福生に住む水田典寿さんと一緒に antos という制作ユニットとしても作品を発表しています。

また、パートナーで布もの作家の小林庸子さんと未草(ひつじぐさ)という素敵な

活動も展開中です。

黒姫で大自然とともに暮らす生活を少しずつ準備しているそうです。

(2012.7.22)

 

 

 

額の準備

OUTBOUND での「夜の木」フェアーに向けて準備を進めています。

今日は、木工作家の鰤岡さんとの打ち合わせ。

大判のシルクスクリーン作品のための額の制作を依頼しているのですが

なんと、古材を使ってフレームを作ろうという大胆な企画です。

黒い手漉き紙に鮮やかなインクのシルクスクリーンで刷られた大判の版画作品が

映える額、どこにもないような額、かといって奇をてらうのではなく

主張しすぎない、どこか懐かしいような額、そんな額縁を目指しています。

フェアーでは、額縁にもご注目ください。(2012年7月19日)

 

 

 

木の器

吉祥寺のOUTBOUNDをのぞいたら須田二郎さんの木の器の

展示会をやってました。お店に一歩足を踏み入れた途端に

木の香りに包まれて、なんだかいい気持に。

不思議な木の表情が感じられるボウルや皿、スプーンなどは

倒れた桜やカシなど切らざるを得なくなった木を

使って作られているのだそうです。樹木としての生を全うした後、

別の命を吹き込まれているような感じです。

長い柄のついたスプーンとやはり長い柄のヘラのようなものを購入。

これは、調理をするときに使う道具とのこと。

家に帰って、さっそく炒め物混ぜるのに使ってみたら

なかなかよい具合でした。

形が気に入ったので小ぶりの椀もつい買ってしまいました。

野趣に富んでいながら、繊細でやさしい感じがいいですね。

土器の熊谷幸治さんの作品にもどこか通じるものを感じます。

OUTBOUNDの小林さんのセンスなのでしょうか。

この場所で、8月に「夜の木」フェアーをやってもらえるなんて

最高です!  (2012年7月14日)

 

 

 

ロシアに行ってきました。

モスクワ、赤の広場から
モスクワ、赤の広場から

モスクワとサンクト・ペテルブルグに行ってきました。

モスクワでは、アニメーション監督のノルシュテインさん、

チェブラーシカの作者ウスペンスキーさんなどをお訪ねしました。

画家のイリーナ・ザトゥロフスカヤさんにも再会できました。

イリーナさんの作品は、「夜の木」を訳した青木恵都さんが

翻訳(田村恵子の名前で)を手掛けた「天空の沈黙」(未知谷)の表紙画などで

目にすることができます。

イリーナさんは、今年の「水と土の芸術祭」の招待作家として、現場で

作品を制作したそうです。

 

白夜のサンクト・ペテルブルグもよかったです。

映画監督のソクーロフさんにお会いできて感激しました。