『時をこえて~ひと針のゆくえ』

 2022年5月下旬販売開始しました!

 

 

「時をこえて ひと針のゆくえ  

アナイス・ボーリュー 作

青木恵都 訳 

日本語版デザイン セキユリヲ 

35cm×23cm (B4変型)/上製・クロス装

32ページ/スリーブケース入り 

定価 3,740円(本体3,400円+税10%) 

 

今回の新刊は、『夜の木』と同様にインドのタラブックスの本ですが、これまでのようなインド先住民族の民俗画の絵本ではなく、シルクスクリーン印刷によるハンドメイド本でもありません。本文はオフセット印刷です。

 

作者はフランスの現代刺繍作家、アナイス・ボーリュー。 黒いビニールのごみ袋に、絶滅危惧の植物が美しく刺繍されているという不思議な作品集です。

 

作者は西アフリカを旅行中に目にした異様な光景に衝撃を受けます。無数の黒いビニールのごみ袋が道端の木々を覆い尽くしていたのです。この状況を前にして、刺繍作家として自分が出来ることは何か。そこで思いついたのが

黒いビニール袋に絶滅が危ぶまれる植物を刺繍し作品にするということでした。

 

この刺繍の作業にかかる膨大な時間は、

やがて消えてゆく植物たちの生きてきた時間を呼び覚まし、

長い年月をかけて祖母から母へさらに娘へと受け継がれてきた刺繍と重なります。

 

とはいえ、この本は、環境問題についてメッセージを声高に叫んでいるわけではありません。

まずは、精緻な刺繍の美しさを味わっていただきたい。

背景の黒いビニールは、時には岩肌のようであり、

時には風が吹きすさぶ荒野のようでもあります。あるいは漆黒の闇かもしれません。 

この本では、ひと針ひと針に込められた作者の思いが、

時をこえて私たち読者を様々な場所へと連れていってくれるはずです。

 

なお、この本(日本語版)のためにタラブックスが特別に製作した

コットンの布バッグ(別売) \1,100(\1,000+税)も発売します。

布バッグは数量限定商品のため、限られたお店のみでの取り扱いとなりますのでご了承ください。

 

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以下のお店で布バッグを合わせて販売しております。

(売り切れの場合もありますのでご了承ください。)情報を順次追加していきます。

 

八戸ブックセンター (青森)、石川屋(福島)

ブックハウスカフェ(東京)、ナルニア国(東京)、信愛書店(東京)、SPBS(東京)

代官山蔦屋書店(東京)、ティールグリーン(東京)、絵本屋しるく(東京)

よもぎBOOKS(東京)、ウレシカ(東京)、Title(東京)、七月堂(東京)

hibi(花屋)(東京)、

mountain bookcase (山梨)

ひばりブックス(静岡)、NOHARA BOOKS(静岡)、谷島屋ららぽーと沼津店(静岡)

本と茶NOBO (長野)、書林シイとナラ(長野)、わおん書房(福井)

誠光社(京都)、恵文社一乗寺店(京都)

梅田蔦屋書店 (大阪)、長谷川書店 水無瀬駅前店(大阪)

ivory books (和歌山)

451ブックス(岡山)、スロウな本屋(岡山)、本屋ルヌガンガ(香川)

本屋UNLEARN  (広島)、READDAN DEAT (広島)、羅秀夢(広島)

artos Book Store(島根)、トンガ坂文庫 (三重)

ブックスキューブリック(福岡)、MINOU BOOKS & CAFÉ (福岡)、ルリユール書店(福岡)

 カモシカ書店(大分)

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