パリ、ボローニャ紀行(6)

ボローニャからパリに戻ってきて3日間ほどパリで過ごしました。
その間、本屋を訪ねたり、展覧会を観たり、知り合いに食事に呼んでもらったり、充実した時間を過ごすことができました。

展覧会は行き当たりばったりで、いくつか観ましたが、ポンピドゥーセンターでのアンリ・カルティエ・ブレッソンの大回顧展は、見ごたえがありました。これまでにも、ブレッソンの写真はかなり見ていましたが、これだけまとめて展示してあると、ブレッソンの全体像が見えて、大変興味深かったです。

特に、画家を目指していた若いころ描いた絵には、心を惹かれました。

そして晩年に再び絵筆をとることになるわけですが、ブレッソンにとって絵画は、

いつも心の奥にあって、彼の写真の仕事を支えていたのかもしれません。

瞬間を切り取った写真でありながら、人の心をとらえる見事な構図の秘密は

そんなところにあるかもしれないと思いました。