「星を賣る店」

世田谷文学館でクラフト・エヴィング商會の展覧会が開催されているというので、いそいそと出かけていきました。

展覧会用に企画された、吉祥寺のA.K Laboのチョコレート菓子も楽しみでしたし、そして、なにより小川洋子さんとのトークショーがお目当てでした。

そうしたら、京王線の明大前駅のホームで、なんと小川さんにばったりお会いして、世田谷文学館までご一緒しました! 大変嬉しい偶然でした。

 

クラフト・エヴィング商會というのは、吉田篤弘、浩美ご夫妻によるユニットで、とても面白い活動をしています。そのセンスは、心憎いほど洗練され、また人を食ったところもあります。虚と実の境目を取り払うことによって、人々を不安と恍惚に導く、まるで手品師のようだと言ったら失礼でしょうか。

 

「過去はいつも新しく、未来は不思議になつかしい」といういう生田萬(ブリキの自発団)さんの名言を思い出しました。

 

会場は若い人々(とくに若い女性)で賑わっていました。

この展覧会のインスピレーションのもとになっている

今は亡き稲垣足穂先生がこの賑わいを見たらなんとおっしゃるでしょうか。

 

小川洋子さんを交えてのトークは、打合せなしのぶっつけ本番

とのことでしたが、大変興味深く拝聴しました。