行商の楽しみ

最近「夜の木」を直接お店にお届けする機会が増えています。

出版当初イメージしていた行商です。

お店の担当の方と直にお話しができるし、お店の様子もわかるし、

お客さんの雰囲気もわかるので、とても面白いというか、勉強になります。

渋谷のSHIBUYAPUBLISHING & BOOKSELLERにお届けした時は、

こういうお店で扱ってもらえるのかと嬉しくなりました。

先日は、吉祥寺のROUNDABOUTから追加の注文のいただき、

ご近所なので届けに行きました。そうしたら、本をお店に並べたとたんに

買ってくれた方がいました。今、持ってきた本が、目の前で売れるというのは、

結構感激しますね。

今日は、高円寺書林までお届けに行きました。

いろいろお話を伺い、帰りしなに、素敵な本を紹介してもらいました。

すぐさま購入したのは「パンと木版画」という画集のような

パンのカタログのような本です。

木版画で描かれたパンが実にリアルでおいしそうなのです。

作者の版画家、彦坂有紀さんによると「パンと木版画はどこか似ている」そうです。

気温や湿度の微妙な変化によって出来栄えも変ってくるからです。

そして、木版画はパンを描くのに最も適した方法なのだそうです。

こんな本との出会いも行商ならではの楽しみです。

 

ところが、今回の「夜の木」2刷も、在庫が残り少なくなってきました。

これから行商の機会もあまりないかもしれないと思うと寂しい気分になります。

また、重版(3刷)のことをそろそろ考えなくては…。