チェンナイ(マドラス)

チェンナイは、かつてはマドラスと呼ばれた港町です。

南インドのタミルナードゥ州の州都で、インドの4大都市のひとつです。

17世紀に東インド会社が設立され地でもあり、現在では、先進各国の企業が進出し、多くの日本企業も支店を置いています。

 

文化的にはドラビィダ文化圏で、北インドのアーリア文化とは違い、イスラームの影響も受けず、独自の文化圏を形成しています。

 

日本からチェンナイへの直行便は飛んでいないので、乗り継ぎ便を利用することになります。

いろいろと検討した結果、今回の旅は、シンガポール航空を利用することにしました。

シンガポールでの乗り継ぎ時間も含め、成田からチェンナイ空港まで約14時間、

かなりの長旅です。

成田を昼に発って、チェンナイに着いたのは夜の10時過ぎでした。

(ちなみにインドと日本の時差は3時間半です)

初めての町に夜中に着くのはかなり不安でした。しかもインド!

 

インドに着いた旅行者が、まず最初に驚き、圧倒されるのが

あまりの人の多さと交通のひどさ、町の喧騒、つまり騒がしさだと言われます。

チェンナイも例外ではありませんでした。

 

空港で拾ったタクシーは、ボロボロの車体で、えっ、これに乗るのかあ、と

一瞬たじろくような代物でした。

その車が、絶え間なくクラクションを鳴らし続けて、猛スピードで走るのです。

不安と高揚感。

無事ホテルに着いたときは、力が抜けていくような気分でした。

 

翌日は、一日フリーにして、インドの空気になじもうと

街をぶらついたり、市内観光をしたりしました。

ベンガル湾をのぞむ広大なマリーナビーチ、

白い瀟洒なサン・トメ聖堂、ヒンドゥー教のカーバレーシュワラ寺院等を見て回りました。

 

それにしても、騒音、街の喧騒、道路のほこりっぽさ。

なかなか慣れそうにありません。